チャーリー横山のシェルティペディグリー! あなたの愛するシェルティのルーツをここで見つけることができるかもしれません ...

シェルティペディグリー
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はじめに!
「シェルティの発祥と起源」などの一般的な事柄については、他の多くのサイトまたは書物にて解説されていますのでそちらにお譲りすることとし、 本ページではシェルティのアメリカ(北米)での歴史と現況について記述します。
アメリカの歴史と現況を知ることにより、おそらく現在日本に居るほとんどのシェルティのルーツが解き明かされるのではないでしょうか?、、、
シェルティの画像
北米におけるシェルティの歴史!
さて、アメリカのシェルティ史上においては、イギリスよりいくつかの系統が輸入されました。
そのイギリスでチャンピオン犬作出に成功した系統として以下の7つが存在します。

  1. TPR(Tresta Prince)
  2. IH(Inverness Hoy)
  3. LWW(Lassodie Willie Winkie)
  4. DL(Dornoch Laddie)
  5. LJA (Lerwick Jarl)
  6. BB (Butcher Boy)
  7. CHE (Chestnut Rainbow)

1920 年代に上記系統の内 BB と CHE 系統がアメリカに輸入されました。 その後アメリカでは BB 系統の子孫はほとんど消滅し、CHE 系統のシェルティが生き残っています。 そしてイギリスで Chestnut Rainbow と小さめのコリーである Chetnut Sweet Lady が交配され、その子孫である Ch. Wee Laird o'Downfield が Anahassitt 犬舎の J. Nate Levine によりアメリカに輸入されました。
この Ch. Wee Laird o'Downfield は 1929年7月 AKC Stud Book に「登録」と記されています。 Wee Laird は J. C. Ramsay 女史の交配により 1928年6月16日に誕生し、その後 Anahassitt 犬舎に帰属していました。 Chestnut Rainbow はトライカラーでしたが、この Wee Laird はセーブル&ホワイトカラーで、彼がアメリカでのモダンシェルティ作出の基礎となったことに間違いはないでしょう。 特に Page's Hill 犬舎の血統には彼の名前が頻繁に出てきており Pocono 犬舎の台牝にも彼の名が多く出てきています。 そして初代 ROM である Ch. Mowgli ROM が Wee Laird の直子であることは良く知られています。 また牝の初代 ROM の2頭も Wee Laird の直子でした。 そして 160頭のチャンピオンを作出した 1965年生れの ROM No.1 Ch. Halstors Peter Pumpkin ROM も、もちろんこの Wee Laird の子孫です。 WeeLaridの画像
Wee Laird

                Chestnut Rainbow
            Chestnut Lucky Boy
                Chestnut Sweet Lady (Collie)
        Eng Ch. Blaeberry of Clerwood
                Chestnut Rainbow
            Chestnut Blossom
                Chestnut Sweet Lady (Collie)
    Ch. Wee Laird o'Downfield
                Patrick
            Ashbank Glitter (suspected Collie or Collie cross)
                Flora
        Downfield Ethne
                Ronnie of Mountfort (3 times Teena)
            Ashbank Jean
                Farburn Victrix

そしてその後、 Pocono 犬舎の Elizabeth Whelen 女史により同じく CHE 系統の Ch. Peabody Pan がイギリスよりアメリカに輸入され、 彼もまた Wee Laird に続きアメリカでのモダンシェルティ作出に大きく貢献しました。 Pan は 1933年2月17日生れのゴールデンセーブルで AKC Stud Book には 1935年1月に登録されています。 PeaboyPanの画像
Peaboy Pan

                Eng Ch. Gawaine of Cameliard
            Peabody Paul
                Peabody Prunella
        Peabody Paulet
                Tilford Tam O'Shanter
            Strathpeffer Pixie
                US Ch. Ashbank Fairy 
    Ch. Peabody Pan
                Eng Ch. Blaeberry of Clerwood
            Am Ch. Downfield Olaf of Walnut Hall
                Downfield Ethne
       Peabody Plume
                Eltham Park Erling
            Eltham Park Estelle
                Eltham Park Emmie


1960 年代に入り Macdega 犬舎の Tom Coen により ROM No.1 の Ch. Halstors Peter Pumpkin ROM が見出されました。 PeterPumpkinの画像
Ch. Halstors Peter Pumpkin ROM

                Ch. Sea Isle Serenade ROM
            Ch. Malpsh the Duke of Erle
                Sea Isle Dusky Belle
        Fair Play of Sea Isle ROM
                Ch. Sheltieland Kiltie o'Sea Isle
            Ch. Kawartha's Fair Game ROM
                Ch. Kawartha's Sabrina Fair ROM
    Ch. Halstors Peter Pumpkin ROM
                Ch. Nashcrest Golden Note ROM
            Ch. Sea Isle Serenade ROM
                Ch. Sea Isle Serenata
        Ch. Sea Isle Rhapsody of Halstor
                Ch. Sheltieland Kiltie o'Sea Isle
            AKC.&CKC. Ch. Colvidale Soliloquy
                Ch. Lochelven's Reverie

Banchory 犬舎からは大量繁殖により ROM No.2 の Ch. Banchory High Born などの傑作に成功しました。 BanchoryHiBornの画像
Ch. Banchory High Born ROM

                Ch. Blue Heritage of Pocono ROM
            Ch. Heir Apparent of Karelane
                Karelane Fair Lady of Pocono
        Ch. Philidove Heir Presumptive ROM
                Ch. Magnet's Royalty of Astolat CDX
            Wansor's Flashy Flame
                Astolat Emblem's Radience
    Ch. Banchory High Born ROM
                Ch. Katie-J's Ronny
            Ch. Badgerton Wit o'Meadow Ridge
                Ch. Badgerton Pantomime Patsy CD
        Tiree Hall Solo's High-Lite
                Flying Kilt o'Lochindaal
            Ch. Lochindaal Solo of Tiree Hall
                Alnphyll Ginger Gumdrop

Wee Liard の子孫であり ROM No.1 の Ch. Halstors Peter Pumpkin ROM の父犬である Fair Play of Sea Isle ROM、あなたのシェルティに彼の面影が残っているかもしれませんね!
FairPlayofSeaIsleの画像
Fair Play of Sea Isle ROM


これらのシェルティ達が基礎となりアメリカではシェルティのモダン化がどんどん加速していきました。 残念ながら Banchory 犬舎は不祥事により AKC を除名されることとなりましたが Macdega 犬舎はその後も健在で、アメリカシェルティ界のリーダー的存在として君臨してきました。

1970 〜 1980 年代には Macdega 犬舎に加えて Kismet, Classy, Trevanne, Alfenlock, Romayne, Jademist などのシェルティを専門としたブリーダーが続々と登場し、よりモダンでエレガントなシェルティ傑作へと力を注ぎ込むのでした。 この間に、日本へも「チャームヒルウチノ犬舎、ハピネス犬舎、シルバーシオン犬舎、バークレー犬舎、ケンチェリー犬舎、上野山犬舎」などにより多くのアメリカ産シェルティが輸入されました。
そして日本でも「シェルティブーム」が起こり、日本国内で飼われるシェルティの頭数が急激に増えました。 当時は優秀な種牡をアメリカから輸入することにより同様のモダンシェルティが日本でも作出できるものと考えられていましたが、現実には土壌の違いや台牝の質の違いにより思惑通りには行きませんでした。
しかし近年では台牝の質の向上や国内ブリーダーの努力により優れたモダンシェルティが日本でもお目にかかれるようになり、 Barkley's SS Pajero Junior(パジェロ), Kencherry's Keep Top(サム), Silversion Great Vega(ベガ), Pop Star SS Of Northern Farm(ムサシ)など全米展でも活躍するシェルティが傑作されています。

アメリカにおいては 1990 年代にモダン化に一段落がつきました。 そしてシェルティのブリードスタンダードには大きな変化はありませんでしたが、シェルティファンからは時代の流に合わせよりエレガントで洗練された頭部が要求されるようになりました。 そんな中 Jademist Mist Beyond Tradition ROM, ROMC などを基礎としてカナダの Laureate 犬舎などが理想的な頭部造りに力を注ぎました。 しかし、元を辿ると全ては初期に輸入された CHE 系統の血統が基礎となっておりブリーディングに行き詰まりが生じていました。

その頃、ミニチュアダックスのブリーダーとして有名な Guy Jeavon 氏が南アフリカよりカナダに移住しシェルティブリーディングを始めることになりました。 彼はミニチュアダックスのブリーディングにおいて、そのハイセンスなパーツ組み合わせ能力には定評がありました。 Guy Jeavon 氏は小さな理想的なアーモンド型の目とエレガントの頭部を手に入れるため同様に Jademist の血統を利用しました。
また子犬時代に頭部の歪さから何度も出戻りを食らったエピソードを持つ Apple Acres Expedition ROM, ROMC に着目してブリーディングを重ねました。 そしてイギリスより持ち込んだ新たな血統を利用することにより、理想的な頭部と健全なボディを持つシェルティの傑作に成功しました。 その代表的なのが 2008 年度全米展で BOS を獲得した Grandgables Boy Oh Boy でしょう。 GrandgablesBoyOhBoyの画像
Ch. Grandgables Boy Oh Boy

そして今日本では、上野山犬舎の Chopin Fairness Of UENOYAMA(ラリー) がいくつかの課題があるものの、最もスタンダードに近い存在ではないかと云われています。 ChopinFairnessOfUENOYAMAの画像
Ch. Chopin Fairness Of UENOYAMA

スタンダードの概念からするとBoy Oh Boy よりラリーの方がよりスタンダードに近いかもしれません。  さて、あなたはどうご覧になるでしょうか?、、、
次章の「ブリードスタンダードの解説」を参考に、ご自身で評価してみるのも面白いかもしれませんね!


ブリードスタンダードの解説!
ここでは1959年5月12日に認可され、1990年7月18日に改訂された米国 AKC Shetland Sheepdog Breed Standard をできるだけ原文の表現を損なわないように解説しています。

※この「 ブリードスタンダードの解説 」は上野山犬舎様のご好意により上野山犬舎ホームページより部分的に転用させていただいておりますので 複写、無断転用はご遠慮ください!

■一般的な特徴
シェットランドシープドッグは、コリーと同様にスコットランド牧羊コリーの後裔である。
このコリーがシェットランド島に移され同島の小型で利口な長毛種の犬と雑婚させられて、小型化したものである。
その後、しばしばコリーと雑婚させられた。
現在、この犬種とラフコリーとの関係は、その大きさ及び一般的外観において、あたかもシェットランドポニーと普通の馬との関係ににている。
シェットランドシープドッグとラフコリーはよくにているけれども注目すべき差異も存在する。
シェットランドシープドッグは小型で敏捷で手ざわりのあらい長い被毛を持った作業犬である。
健全で敏捷、頑健でなければならない。
外見は、バランスが取れており、いかなる部分も全体に対して、釣り合いがとれていないように見えてはならない。
牡は男性らしく、牝は女性らしく見えなければならない

■サイズ、プロポーション、構成
シェットランドシープドッグは体高13インチ〜16インチ(33.02cm〜40.64cm)でなければならない。
注意: 体高は次のようにして計測される。
肩胛骨の最も高い位置から地面に対して垂直におろした線の高さを計測する。
この時、犬は自然に立ち、前肢は計測線と平行でなければならない。
体高が上記範囲外のものはショーリングにおいて失格となる。
全体的な印象として、肩先(胸の先端)から尾底骨(骨盤の最後端)までの体長は体高よりやや長く見えなければならない。
しかし、実際には胸、肩、後躯の適切な角度構成によるもので、背骨自体は相対的に短くなければならない。

頭部は洗練されていなければならない。
そしてその形は、上あるいは横から見たとき、耳から鼻にかけ滑らかに細くなる長いくさびの形をしていなければならない。
頭部の輪郭、顔彫、耳の形、動き、目の位置、形、色これらが合わさって表情を生み出す。
通常表情は活き活きとしており、穏やか知的で物問いたげな様子をしていなければならない。
見知らぬ人に対しては目は注意深くかつ控えめな表情を見せなければならないが、恐れがあってはならない。
目は中程度のサイズで色が濃くアーモンド型の輪郭をし、頭骸に対しやや斜めについている。
色は濃くなければならない。
ブルーアイやマールアイはブルーマールに限り許される。
欠点:
明るい色の目、丸い目、大きい目、極端に小さすぎる目。
瞬膜が目立つもの。

耳は小さく柔軟で頭部の高い位置にあり 3/4 を立て残りの 1/4 の部分は前に垂れている。
休息時には耳は後ろに折りたたまれ、首の飾り毛の中に埋められている。
欠点:
耳の位置が低すぎる位置のもの。
ハウンド種のような耳、立ち耳、コウモリのような耳、ねじれた耳、耳朶の厚すぎたり薄すぎる耳。

スカルとマズルのトップラインは平面でなければならなく、後頭部は隆起してはならない。
両頬も平らでなければならない、そして頬は適度に丸みを持ったマズルに滑らかに接続していなければならない。
目頭を中点としてスカルとマズルは同じ長さでなければならない。
側面から観てスカルとマズルののトップラインは平行でなければならないが、幅は薄いがはっきりとしたストップがあるために頭部の線の方が上に位置する。
顎はすっきりとし、力強くなければならない。
先端部で丸みを持った深くしっかりと発達した下顎は鼻鏡の下に達していなければならない。
鼻は黒くなければならない。
唇はしっかりと閉じてなければならず、上下の唇は全周において滑らかにかつしっかりと合わさっていなければならない。
歯は高さが揃い均一のスペースを占めハサミのように噛み合わさらなければならない。
欠点:
スカルとマズルの角度が合わないもの。
はっきり過ぎるストップやストップがないもの。
目の下、目の間、目の上が膨らんでいるもの。
後頭骨が盛り上がっているもの。
頭部が丸いもの。
頬骨が張っているもの。
頬のこけたもの。
短かく発達していないで薄い厚みと幅の不足した下顎。
オーバーショット、アンダーショット。
欠歯、曲がった歯。
唇を閉じても歯が見えるもの。

■頭部
頭部は洗練されていなければならない。
そしてその形は、上あるいは横から見たとき、耳から鼻にかけ滑らかに細くなる長いくさびの形をしていなければならない。
頭部の輪郭、顔彫、耳の形、動き、目の位置、形、色これらが合わさって表情を生み出す。
通常表情は活き活きとしており、穏やか知的で物問いたげな様子をしていなければならない。
見知らぬ人に対しては目は注意深くかつ控えめな表情を見せなければならないが、恐れがあってはならない。
目は中程度のサイズで色が濃くアーモンド型の輪郭をし、頭骸に対しやや斜めについている。
色は濃くなければならない。
ブルーアイやマールアイはブルーマールに限り許される。
欠点:
明るい色の目、丸い目、大きい目、極端に小さすぎる目。
瞬膜が目立つもの。

耳は小さく柔軟で頭部の高い位置にあり 3/4 を立て残りの 1/4 の部分は前に垂れている。
休息時には耳は後ろに折りたたまれ、首の飾り毛の中に埋められている。
欠点:
耳の位置が低すぎる位置のもの。
ハウンド種のような耳、立ち耳、コウモリのような耳、ねじれた耳、耳朶の厚すぎたり薄すぎる耳。

スカルとマズルのトップラインは平面でなければならなく、後頭部は隆起してはならない。
両頬も平らでなければならない、そして頬は適度に丸みを持ったマズルに滑らかに接続していなければならない。
目頭を中点としてスカルとマズルは同じ長さでなければならない。
側面から観てスカルとマズルののトップラインは平行でなければならないが、幅は薄いがはっきりとしたストップがあるために頭部の線の方が上に位置する。
顎はすっきりとし、力強くなければならない。
先端部で丸みを持った深くしっかりと発達した下顎は鼻鏡の下に達していなければならない。
鼻は黒くなければならない。
唇はしっかりと閉じてなければならず、上下の唇は全周において滑らかにかつしっかりと合わさっていなければならない。
歯は高さが揃い均一のスペースを占めハサミのように噛み合わさらなければならない。
欠点:
スカルとマズルの角度が合わないもの。
はっきり過ぎるストップやストップがないもの。
目の下、目の間、目の上が膨らんでいるもの。
後頭骨が盛り上がっているもの。
頭部が丸いもの。
頬骨が張っているもの。
頬のこけたもの。
短かく発達していないで薄い厚みと幅の不足した下顎。
オーバーショット、アンダーショット。
欠歯、曲がった歯。
唇を閉じても歯が見えるもの。

■頸、トップライン、胴体
頸は筋肉質で、湾曲していて頭を気高く保つのに十分な長さを持っていなければならない。
欠点:
短すぎる頸。
太すぎる頸。

背骨は水平でしかも強く筋肉質でなければならない。
胸は厚く胸の下線は肘に達していなければならない。
胸骨は弾力に富んでいなければならない。
しかし前足と肩の自由な動きを助けるため下半分は平面になっていなければならない。
下腹ラインは緩やかに後躯へ向かい巻き上げっていなければならない。
欠点:
背骨が長すぎるもの。
背骨が短すぎるもの、たわんでいるもの、隆起しているもの。
樽型の胴。
肋骨の張出していないもの。
胸の幅が狭すぎるもの。
胸が浅すぎるもの。

腰部は僅かに弧を描き、尻に向かい緩やかに傾斜していること。
腰骨(骨盤)は脊椎に対し30度の角度でついていなければならない。
欠点:
尻がき甲より高いもの。
腰部が真っ直ぐなもの、傾斜しすぎているもの。

尾は十分に長く、後肢の後ろ側に沿って下げた場合、尾骨の先端は飛節に達していなければならない。
平静時には保持された尾は真っ直ぐに下がっているか僅かに巻き上がって弧を描く。
犬が緊張している時、尾は普通では持ち上げられるが、その場合巻き上がって背中の方まで来てはならない。
欠点:
短すぎる尾。
先端のねじれた尾。

■前躯
肩胛骨は、き甲から肩甲関節に向かって45度の角度で傾斜していなければならない。
き甲部で肩胛骨は脊椎と隔てられている。
しかし望ましい胸骨の張りが十分可能なように外側に向かって傾斜していなければならない。
上膊骨は肩胛骨に対し出来うる限り直角についていなければならない。
肘は地面からも肩胛骨からも等距離になければならない。
前足はあらゆる方向から見て真っ直ぐで、筋肉質ですっきりとしており、骨は強靱でなければならない。
つなぎ間接(パスターン)は非常に強靱で、柔軟性に富んでなければならない。
狼爪は除去して差し支えない。
欠点:
肩胛骨と上膊骨のなす角度が不十分なもの。
上膊骨が短すぎるも の。
肩胛骨の外への傾斜が不十分なもの。
肘が内側または外側へ曲がっているもの。
真っ直ぐでない脚。
骨量の少ないもの。

足は楕円形でよく湾曲し、しっかりと閉じた指はコンパクトに纏まっていなければならない。
パッドは厚く強靱で爪は固く強くなければならない。
欠点:
外側、内側に向いている足。
広がった足。
うさぎ足。
猫足。

■後躯
大腿部は幅広く筋肉質でなければならない。
大腿骨は骨盤に直角についていなければならず、この角度は肩胛骨と上腕骨の角度に相当する。
下腿骨は大腿骨に接続し、接続部分において明瞭な角度構成を示さなければならない。
下腿骨全体の長さは少なくとも大腿骨と同じ長さであるべきで、少し長い方が好ましい。
飛節関節はしっかりとした骨と強靱な靱帯により、すっきりとしていて角度がよく筋肉に富んでいなければならない。
飛節は短くどの角度から見ても地面に対し直角で真っ直ぐになっていなければならない。
狼爪は除去しなければならない。
欠点:
大腿部が狭いもの。
カウホック。
飛節が外を向いているもの。
飛節関節がはっきりとわからないもの。

※足については前躯に同じ。

■被毛
被毛は2重になっていなければならない。
上毛は長く真っ直ぐで粗く、下毛は短く柔らかくそして密集していて全体の毛を立たせるようなものでなくてはならない。
顔面、耳の先端、足は短毛である。
たてがみ、フリルの毛は豊かで印象的でなくてはならない。
牡は特にそうでなくてはならない。
前足は羽毛のようにふさふさし後足はもっと豊かさが求められるが飛節から下は短毛である。
尾の毛も豊富でなくてはならない。
注意:
耳、足、飛節の余分な毛はショーリングにおいてはトリミングをしてもかまわない。
欠点:
全体あるいは一部に短い毛や寝ている毛があるもの。
波打ったりカールしたもの。
柔らかく絹のような毛。
下毛の不足しているもの。
被毛の少ないもの。

毛色はブラック、ブルーマール、セーブル(ゴールドからマホガニー色まで)で、適当量のホワイトとタンまたは白あるいはタンのいすれかの配色がある。
欠点:
ブラックやブルーで色のさめたもの。
「色の薄いセーブル」や「色が消えかかったブルーマール」といったような褪色したり色褪せたもの。
ブルーマールにおいてマールがはっきりしないもの、黒の斑点が無いものそして全体的に色褪せたあるいは色の薄まったトライに見えるもの。
目立つ白い部分があるもの。
白い部分が体表の 50% を越えるものは重要欠点とし実質上審査から除外する。
ブリンドルは失格。

■歩様
速歩の際の歩様は、軽快で滑らかなものでなければならない。
跳ね飛ぶような歩様、ごつごつした歩様、高踏みの歩様、上下に身体の揺れる歩様は望ましくない。
推進力は、後躯からでなければならない。
前後躯の正しい角度、筋肉、靭帯により正しくまっすぐな推進力が得られる。
このように胴の下に後ろ足を十分踏込み、身体を推進することができる。
前肢の踏込みは、前躯の正しい角度構成と、筋肉、靭帯、更に胸の正しい幅、および肋張りによるものである。
肢が前方に振出される際は、足は僅かに地表から離れる程度にあげられれば十分である。
正面から見ると並足の時は、前肢も後肢もほとんど地面に垂直に前方に踏出され、ゆっくりした速歩の時はやや内側に傾き、 早い速歩になると足は身体の中心線に近接するために、足跡の描く平行線は、実際には、その内側が犬の中心線に一致する(シングルトラック)にいたるものである。
足は決して交差してはならなず、また、体重を左右に移すような歩き方をしてはならない。
欠点:
滑らかでなく、歩幅の狭い飛跳ねるようなごつごつした歩様。
体を上下に揺すりながら、小刻みに歩くこと。
体重を左右に移動し平均を取る歩様(この歩様は、良く踊るような歩様といって賞賛されるが、これは良くない歩様である。しかし子犬の場合には差支えない)。
ハックニー(乗馬用)の様に、前肢を高くあげること(この歩様は、減速、エネルギーの過剰消費の原因となる)。
側対歩。

■気質
シェットランドシープドッグは、主人に対して非常に忠実で愛情深く素早く反応するものである。
しかしながら、見知らぬ人に対してはこれらの性質を示さなくても良い。
ただし、ショーリングにおいては恐がったり、しりごみしてはならない。
欠点:
内気なもの
臆病なもの
神経質なもの
強情なもの
咬癖のあるもの
短期なもの



<複写、無断転用はご遠慮ください!>



Charlie Yokoyama


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