症状別食養療法
抜け毛

【 症状 】
被髪頭部、まれに眉毛あるいは他の硬毛発生部位における毛髪が異常に抜け落ちることをいう。

円形脱毛症
 ストレスが主な原因で、前ぶれもなく太くて長い毛がうぶ毛に変わるという現象。毛穴はまだ残っている。
 どの年齢にも発症する可能性がある。

男子型脱毛症
 毛根を支える皮膚の部分がゆるみ、脱毛が起こる。額の両側から禿げ上がる型と頭頂部が薄くなる型がある。
 女性でも男性ホルモンの分泌が過剰になる病気にかかったり、相対的に男性ホルモンが優勢となると脱毛が起こる場合がある。

汎発性脱毛症
 男女の区別なく、甲状腺疾患やアトピー性皮膚炎を合併している場合に発症しやすい。全身のあらゆる場所に 直径2〜3cmの円形あるいは、卵型の脱毛斑が生じ、更に進行すれば、形を広げ、融合して脱毛斑が広がっていく。
 症状が進むと全身の毛が脱落する。難治性で再発を繰り返すことが多い。

【 対策 】
円形脱毛症
 ストレスを取り除く。細くなってしまった毛に刺激を与える。髪の毛を作る毛球部に血液を送り込み、栄養を与えることで、 抜け毛を減らし、毛髪の成長を助けることが出来る。

男子型脱毛症
 頭頂部の脱毛は動物性食品の過剰摂取を控える。前額部の脱毛は砂糖、果物などの過剰摂取を控える。  整髪料や化粧品、シャンプー、リンスなどの化学物質を用いないこと。

汎発性脱毛症
 精神的ストレスを取り除く。体質改善を目的とした食事をし、アレルギー症状、自己免疫疾患などの症状を改善する。

※甲状腺機能障害、卵巣機能障害、膠原病、高脂血症、高血圧症、自律神経失調症、感染症などに注意する。

【 食べるべきもの 】
 1.赤血球を柔軟にし、血行を良くするもの。
 2.脂質代謝を高め、脂質系老廃物の蓄積を防ぐもの。
 3.ホルモンバランスを整え、女性ホルモン不足を改善するもの。
 4.毛根の働きを活発化するもの。

 例)
  胡麻、梅干、ニンニク、生姜・・・血行促進
  葛、全粒ハトムギ、タンポポ、人参葉、切干大根・・・脂質代謝高進
  よもぎ、自然薯、里芋、大豆、納豆・・・ホルモン分泌を整える
  玄米、麦、そば、あわ、松の実、ひまわりの種・・・セレニウム、亜鉛の補給

【 食べてはいけないもの 】
 1.老廃物や脂質を増加させるもの。
 2.活性酸素を増加させるもの。
 3.肝臓・腎臓・脾臓に過大な負担をかけるもの。

 例)
  乳製品、ラード、油脂類、動物性食品・・・脂質・老廃物増加
  揚げ菓子、煮干し、じゃこ、ラーメン・・・活性酸素増加
  ハム、ソーセージ、かまぼこ、ちくわ、菓子類・・・内臓への負担
     

【 効果的な成分と、その働き 】
 ●ミネラル・・・血液を浄化し、自律神経、代謝機能を安定化させる。 
 ●テルペン・・・脂質の代謝を促進する。血行を促進し、毛根の働きを高める。
 ●亜鉛・・・脂質の代謝を高進し、血行を促進する。





健幸塾「風見どり」