症状別食養療法
水虫

【 症状 】
水虫とは、白痴菌と呼ばれるカビの一種が、皮膚に感染したために起こる病気。一般に足の裏や足の指の問などに多く見られるが、 手、顔、股部など足以外にも感染することがある。白痴菌は高温多湿の環境で繁殖し、皮膚の角質層に住みつくため、足の蒸れる 夏季に発症しやすい。症状の出る場所によって下記の三タイプに分かれる。
趾間(しかん)型:最も多く見られるタイプで、主に足の指の間に起こる。皮膚が湿ってふやけたようになり、じゅくじゅくする湿潤型と、皮が 薄くむけて、赤くなる乾燥型に分けられる。湿潤型は赤みが強く、足全体が腫れる場合もある。いずれも強いかゆみを伴う。
角化型:足の裏全体、特にかかとに起こる。足の裏の角質層が厚くなり、皮膚が硬くなって皮がむける。痛みを伴うこともあるが、かゆみが軽いため、水虫と判別しにくい。

小水泡型
 主に足の裏や側面、指の付け根に起こる。透明で小さな水ふくれができ、それが破れると次第にカサカサになり皮がむけてくる。激しいかゆみを伴う。

角化型
 足の裏全体、特にかかとに起こる。足の裏の角質層が厚くなり、皮膚が硬くなって皮がむける。痛みを伴うこともあるが、かゆみが軽いため、水虫と判別しにくい。

【 対策 】
患部を清潔に保つこと。食生活の改善によって免疫力を高め、水虫に感染しない体を作ることが必要である。

※局所の水虫病変が二次感染をおこし、炎症が下肢全体に波及し、リンパ節炎をおこし、発熱疼痛を伴うことがある。

【 食べるべきもの 】
 1.老廃物を排出し、水分代謝を促進するもの
 2.肝臓・腎臓機能を高進するもの
 3.牌臓・リンパ機能を高進するもの
 4.ミネラル豊富なもの

 例)
  皮つきハトムギ、よもぎ、ふのり、ニラ、もやし、マッシュルーム、ひじき、ごほう、大根葉、人参葉、ニラ、ニンニク…老廃物排出
  胡麻、タンポポ、よもぎ、葛、葛葉、ふのり、皮つきハトムギ、なつめの実、里芋、人参、らっきょう、セリ…肝臓機能高進
  蓮根、蓮の実、自然薯、黒胡麻、ニラ、よもぎ、クルミ、かばちゃ、大根、ごほう、ブラウンマッシュルーム、ユリ根、さつまいも、長芋、昆布、黒豆、のり…腎臓機能高進
  山芋、皮つきハトムギ、かぼちゃの種、あわ、栗、ねぎ根、玉ねぎ、長ねぎ、大根、ほうれん草、春菊、セU、蓮の実、干し椎茸…牌臓・リンパ機能高進
  のり、黒キクラゲ、山芋…ミネラル豊富

【 食べてはいけないもの 】
 1.老廃物を増加させるもの
 2.水分代謝・リンパ循環を妨げるもの

 例)
  高タンパク質食品…肉、魚介、乳製品、卵、豆腐、豆乳、ゆば、納豆、油揚げ、厚揚げ
  精製糖類…白砂糖、ザラメ、氷砂糖、ブドウ糖、果糖、乳糖、オリゴ糖、還元糖、三温糖、黒砂糖、糖蜜
  果物…特に南方系果物
  清涼飲料水…ジュース、コーラ、スポーツ飲料、ドリンク剤など
  高度加工食品…インスタント食品、レトルト食品

【 効果的な成分と、その働き 】
 ●サポニン・・・肝機能強化、水分・脂質代謝促進。 
 ●テルペン・・・血液を浄化し、血液・リンパの循環を促進する。
 ●フラボノイド・・・血液・リンパの循環促進、免疫力増強





健幸塾「風見どり」