症状別食養療法
骨粗しょう症

【 症状 】
加齢とともに骨量が減って骨がもろくなる症状。
骨折しやすくなったり、背中や腰が曲がったりする。
閉経後5年から10年で現われる閉経骨粗しょう症や高齢者の老人性骨粗しょう症が多い。
自覚症状があまりないが、背中が曲がったり、背骨が突出したりする。
とくに高齢者は大腿骨頚部骨折で、寝たきりになる場合が多い。

【 対策 】
骨粗しょう症による骨折の頻度が欧米人よりも日本人の方が高いので、日ごろから骨の成分となるカルシウム、その吸収を促すビタミンDが多い食事を摂るようにする。
海藻類、緑黄色野菜、乗物などが有効。運動と日光浴も大事。

※骨がもろくなってくると骨折しやすく、脊椎の錐体に圧迫骨折を起こすことがある。

【 食べるべきもの 】
 1.ミネラル補給
 2.ムコ多糖類(ヒアルロン酸・コンドロイチン硫酸などの原料になるもの)
 3.内分泌を亢進するもの
 4.リンパ系の向上を促すもの

 例)
  ふのり、キクラゲ、もすく、昆布、わかめ、めかぶ、蓮根、じゅんさい、なめこ、おくら、えのき茸、納豆、里芋、自然薯、イチョウ芋、 大和芋、つくね芋、長芋・・・ムコ多糖類
  黒胡麻、キクラゲ(黒)、山芋、ひじき、わかめ、のり、青のり、あらめ、昆布、自然塩・・・ミネラル豊富な食品
  葛、タンポポ、よもぎ、胡麻、発芽玄米、ニラ、ぎんなん、自然薯・・・内分泌腺高進
  ごほう、黒胡麻、ブラウンマッシュルーム、ユリ根、蓮根、蓮の実、かばちゃの種、松の実、ヒマワリの種・・・副腎強化
  ハト麦、山芋、ねぎ根、かばちゃ、あわ、栗、人参、黒豆、大根、大根葉、ニラ、ねぎ、玉ねぎ、ほうれん草、春菊、トウガン、白菜、大豆、 そら豆、なた豆、えんどう、干椎茸・・・リンパ系高進

【 食べてはいけないもの 】
 1.ミネラルバランスを崩すもの
 2.内分泌腺の機能を衰えさせるもの
 3.リンパ系を低下させるもの
 4.コラーゲン・ヒアルロン酸等の合成を阻害するもの

 例)
  精製糖・・・白砂糖、氷砂糖、ざら目、乳糖、果糖、ブドウ糖、オリゴ糖、還元糖
  高度加工食品・・・インスタント食品、レトルト食品、練製品(ハム、ソーセージ、ちくわ、かまばこetc)、缶詰、濃縮栄養食品、和菓子、 洋菓子、菓子パン、揚菓子、スナック類、アイスクリーム、チョコレート、ジュース、コーラ、炭酸飲料、スポーツ飲料、ドリンク剤など
  肉、牛乳、乳製品、魚介干物など

【 効果的な成分と、その働き 】
 ●ビタミンD・・・カルシウム沈着に必要。
 ●イソフラボン・・・骨からのカルシウム流出を防止。
 ●ムコ多糖類・・・骨・軟骨を生成・強化




健幸塾「風見どり」