症状別食養療法
高血圧症

【 症状 】
高血圧:収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上の両者、またはいずれかを高血圧としている。

本態性高血圧
 基礎疾患のない高血圧で、発作性頭痛、肩こり、めまい、耳鳴り、脱力感、息切れ、動悸、嘔心、嘔吐、倦怠感、不眠などの症状がある。遺伝や食生活、ストレスなどと深いかかわりがあり、40歳以上の高血圧症のほとんどがこのタイプである。

二次性高血圧
 腎臓や内分泌系の疾患に伴って起こるもの。また、薬物の投与によっても二次性高血圧をきたすことがある。


【 対策 】
高血圧:降圧剤は、一時的に血管内腔を広げたり、体内の水分を尿として強制的に対外へと排泄することで降圧効果を発揮する。 しかしこれらは一時的なもので、薬の副作用により余病を併発することもある。食生活の改善により、体内に蓄積したコレステロールや老廃物を体外へ排泄し、完治させることが重要である。

睡眠剤や精神安定剤などの精神薬に依存することは、人格崩壊をきたし、免疫機能も低下させて他の病気を併発する結果となる。 食生活の改善によって、症状を改善することができる。

※心肥大、狭心症、心筋梗塞、心不全、脳出血、脳梗塞、腎臓機能障害、動脈瘤、網膜症などに注意する。

【 食べるべきもの 】
 1.血液を浄化し、循環を良くするもの。
 2.血管・心臓の細胞を柔軟化し強化するもの。
 3.自律神経を安定化するもの。
 4.弱陰性の食物で収縮と緩和のバランスをとる。

 例)
  ふのり、よもぎ、あらめ、葛葉、人参葉・・・血液浄化
  胡麻、きくらげ、納豆、昆布、長芋・・・細胞柔軟化
  なつめの実、ユリ根、蓮根、玉ねぎ・・・自律神経安定化
  里芋、さつま芋、大豆、小豆、グリンピース、干し椎茸・・・弱陰植物

【 食べてはいけないもの 】
 1.血液の粘調性を強くするもの。
 2.細胞を硬く、もろくするもの。
 3.自律神経・ホルモンのアンバランスを招くもの。

 例)
  油脂・・・バター、マーガリン、ラード、揚げ菓子など油脂の含まれているもの
  清涼飲料・・・添加物入り加工飲料すべて
  加工度の高い食品・・・練製品、インスタント食品、レトルト食品」など
  魚介の干物・・・じゃこ、煮干、干しえび
  精製塩

【 効果的な成分と、その働き 】
 ●ガンマアミノ酪酸・・・自律神経のバランスを整え、血圧を安定させる
 ●フラボノイド・・・血圧を浄化し、血圧を下げる
 ●カテキン・・・活性酸素除去、血圧安定化作用
 ●アルカロイド・・・自律神経を安定させ、血圧異常を改善する





健幸塾「風見どり」