症状別食養療法

【 症状 】
肛門部に腹圧がかかり、血管が異常を起し、肛門部がイボのように膨れあがったりする痔核や内部の肛門の粘膜が切れたりする裂肛などがある。
成人の3人に1人が痔に悩むと言われる。

痔核:
 肛門部の血管の異常で起こり、イボのようにうっ血して、膨れる。
 直腸側にできたのが内痔核で、血がほとばしったり、垂れたりする。
 肛門側にできたのが外痔核で、激痛を伴う。

裂肛:
 肛門の粘膜が切れる症状で、若い女性にも多い。
 排便時に強い痛みや少量の出血がある。痛みは排便時に起こり、排便後1時間程度で治まる。
 痔核と合併すると大量の鮮血がでる。

痔瘻:
 便の中の細菌が肛門部から侵入し、膿瘍ができた状態で、膿が排出させるとおり道が痔瘻。細いしこりを形成し、肛門周辺がベトベトする。
 再発を繰り返し、膿がたまると座るのが困難になる痛みがでる。

【 対策 】
痔核:
 お腹に圧力がかからないように洋式のトイレが有効。
 食事は便秘や下痢を起さない食生活が大事で、食物繊維が多い野菜を良く摂る。
 頻繁に入浴し、肛門を清潔にし、血行を良くしておく。

裂肛:
 便秘が原因なので、食物繊維の多い食事や乳酸菌が含まれる食品をとり、便秘を起さないようにすることで予防できる。

痔瘻:
 手術以外に方法はなく、状態の良い時に根治手術を受ける。

※肛門疾患では、痔核が半数以上を占める。この痔核が肛門の外に出てしまった急性血栓性内痔核脱出がある。 裂肛が慢性化した場合では、使がその部分に溜まり、肛門潰瘍を引き起こす。

痔には エドガー・ケーシー療法の「ひまし油湿布生姜湯湿布ビワ葉温灸が効果的です。
また、スギナ茶の飲用も利尿効果が高く毒素排出に効果があります。

【 食べるべきもの 】
 1.腸機能を高め、腸内環境を高めるもの
 2.腎臓機能を活発にするもの
 3.血管を引締めるもの
 4.血液を浄化し血流を活発にするもの

 例)
  葛、発芽玄米、ニラ、キクラゲ(黒)、ふのり、ごほう、蓮根、胡麻、納豆、ひじき、たくあん、こんにゃく、大根葉、人参葉、玉ねぎ、らっきょう 味噌、醤油、梅干…腸の機能を改善するもの
  蓮根、蓮の実、自然薯、ごほう、よもぎ、かぼちゃ、ブラウンマッシュルーム、大根、小松菜、黒豆、黒胡麻、昆布、わかめ、のり、ヤンノー…腎臓機能を活発にするもの
  ふのり、よもぎ、ハトムギ、ニラ、大根葉、あらめ、もやし、ブロッコリ−スプラウト(もやし)‥・血液を浄化するもの
  葛、ニラ、ねぎ、玉ねぎ、わけぎ、ニンニク醤油潰、ぎんなん、味噌、醤油、松の実、ヒマワリの種、梅醤タンポポ茶…血流促進するもの
  黒胡麻、よもぎ、蓮根、黒米、実そば、梅干、赤味噌、たまり、三年番茶、梅醤番茶、浜納豆‥・血管収れん作用のある食品

【 食べてはいけないもの 】
 1.腸内環境を悪化させるもの
 2.腎臓に負担をかけるもの
 3.体内に老廃物を増加させるもの

 例)
  動物性食品…肉、魚介類、牛乳、卵、動物性加工品
  精製糖…白砂糖、氷砂糖、ざら目、乳糖、果糖、ブドウ糖、オリゴ糖、還元糖
  油脂性食品…バター、マーガリン、ラード、ヘット、サラダ油、揚菓子、揚物
  刺激物…唐辛子、洋辛子、わさび、コショウ、サンショウ、カレー粉
  高度加工食品…インスタント食品、レトルト食品、菓子パン、洋菓子、清涼飲料
  アルコール飲料

【 効果的な成分と、その働き 】
 ●サポニン・・・肝臓・副腎機能六進、免疫力強化。
 ●オリゴ糖・・・乳酸菌を増殖させ、腸内環境を整える。
 ●食物繊維・・・腸内環境を整え、便通を促進




健幸塾「風見どり」