症状別食養療法
冷え性

【 症状 】
四肢や腰部など身体の一部あるいは全身の末梢血液循環が滞り、自覚的にも他覚的にも冷たい状態のことを冷え症という。
全身倦怠感、脱力感、感覚鈍麻、低体温、食欲不振、不眠、肩こり、腰痛などを来たす。砂糖や砂糖を含む菓子類、果物、 ジュース類、コーラなどの清涼飲料水、アルコール飲料、コーヒー、紅茶、アイスクU−ム、人工添加物が多く含まれる食品類の 多食や、水分の多欲が主な要因である。
また入浴剤、石鹸、シャンプー、リンス、殺虫剤、防虫剤、洗浄剤などの化学物質を 多用することや、コンピューター、携帯電話、電子レンジなどの電化製品から発生する電磁波、クーラーによる身体の冷却によっても冷え症を引き起こす。

【 対策 】
冷え症の原因となる陰性な食生活や生活様式を改善し、玄米菜食に切り替えることが必要。また、手足をよく動かしたり、 マッサージを行うなどして末梢血液の循環を改善していくことも重要である。

※生理不順や月経困難症、卵巣機能障害、不妊症、早産、流産などの婦人科系障害、脳梗塞や痴呆などの脳血管障害、心筋梗塞、狭心症、 不整脈などの心臓病、自律神経失調症、内臓下垂、消化機能障害、便秘、潰瘍など、すべての内臓器への障害へと移行していく危険性がある。

冷え性には エドガー・ケーシー療法の「ひまし油湿布生姜湯湿布ビワ葉温灸が効果的です。
また、スギナ茶の飲用も利尿効果が高く毒素排出に効果があります。

太極拳冷えた身体を温めるのに最適です。

【 食べるべきもの 】
 1.エネルギー代謝を高めるもの
 2.血液循環とリンパ循環を促進するもの
 3.甲状腺と肝臓の機能を高めるもの
 4.自律神経を安定化するもの

 例)
  発芽玄米、黒焼玄米、自然薯、赤味噌、醤油、たまり醤油、葛、タンポポ、黒焼ニンニク、醤油漬けニンニク、玄米甘酒、焼き人参、浜納豆…代謝を促進
  ねぎ、玉ねぎ、ぎんなん、黒胡麻、昆布、あらめ、のり、キクラゲ、梅醤タンポポ茶、三年番茶、醤油漬け生姜、梅干…循環促進
  全粒ハトムギ、山芋、大和芋、イチョウ芋、ねぎの根、かばちゃの種、あわ、栗、蓮根、蓮の実、ごほう…甲状腺機能亢進
  全粒ハトムギ、葛、ニラ、ふのり、もやし、よもぎ、大根葉、ブロッコリー…肝臓機能亢進
  なつめの実、ユリ根、ねぎ類、海藻…自律神経安定

【 食べてはいけないもの 】
 1.エネルギー代謝を減少させるもの。過剰の水分

 例)
  代謝を下げ身体を冷すもの…ナス、トマト、ジャガイモ、柿、梨、ブドウ、バナナ、レンジ、キウイ、マンゴー、パパイヤ、パイナップル、メロン、豆乳、豆腐、ゆば、酢、香辛料、ジュース、コーラ、アルコール飲料
  血液循環とリンパ循環を悪化させるもの…砂糖(特に精製糖類)、動物食品(特に肉類)、油脂(特にマーガリン、バター、ラード、ヘット)
  自律神経とホルモンのバランスを乱すもの…牛乳、乳製品(チーズ、ヨーグルト)、動物の肝、エビ、力二、粗悪アルコール

【 効果的な成分と、その働き 】
 ●ムメフラール・・・脂質代謝及び血流促進作用。
 ●ミネラル・・・全身の代謝を促進し、尿素、尿酸、乳酸などの老廃物を排泄。
 ●大豆サポニン・・・痛風の原因になる活性酸素の発生を抑える




健幸塾「風見どり」