症状別食養療法
コレステロール

【 症状 】
中性脂肪の一部にコレステロールが含まれ、動脈硬化症に大きく関わる。食事療法や運動療法を行わないと心臓病や脳卒中に発展する怖れがある。 脂肪が内臓についたり、血管内に中性脂肪が増えても自覚症状はあまり出ない。血管が詰まったり、破裂して始めて動脈硬化症に気付く場合が多い。
【 対策 】
食事療法と運動療法で改善できる。和食中心に1日30品をバランス良く取り、食物繊維の多い野菜や海草、茸などを摂り、 禁煙、塩分は控えめに。連動療法はウォーキング、ダンベル体操も有効。
※動脈硬化症に発展すると、高脂血豆、高血圧、糖尿病、虚血性心疾患、脳血管障害、急|生胆炎、脂肪肝、シンドローム×など 多くの病気に発展する。

【 食べるべきもの 】
 1.脂質代謝を高めるもの
 2.リンパ循環を促進するもの
 3.穀類摂取の比率を上げ、植物食主体の食事

 例)
  脂質の分解を促すもの…大根、かぶ、皮つきハトムギ、干椎茸、ねぎ、ニラ、玉ねぎ、わけぎ、らっきょう、ニンニク、のびる、かぼす、夏みかん、レモン、キャベツ
  脂質代謝を高進するもの…山芋、かばちゃ、ねぎ根、胡麻、蓮根、蓮の実、ほうれん草、黒豆、たけのこ、もやし、大根葉、人参葉、ふのり、プルーン、とうがん、セロリ、なすな、白菜
  リンパ循環を促進するもの…皮つきハトムギ、山芋、ねぎ根、かぼちゃの種、人参、あわ、栗
  ホルモンバランスを整えるもの…葛、タンポポ、よもぎ、胡麻、ニラ、ニンニク、なつめ、麻の実
  食物繊維を多く含むもの…玄米、実そば、あわ、ひえ、きび、玄麦、おから、キクラゲ、大根葉、人参葉、たくあん、ふのり、昆布、ひじき、わかめ、のり、青のり、あおさ、あらめ、もすく、天草

【 食べてはいけないもの 】
 1.脂質代謝を悪化させるもの
 2.過剰脂質の原料になるもの

 例)
  動物性食品‥・肉、牛乳、魚介類、卵
  油脂類‥・バター、マーガリン、ラード、ヘット、ショートニング、コーン油、べ二花油、ヤシ油、ピーナッツ油、胚芽油、サラダ油
  精製糖‥・白砂糖、粗目糖、氷砂糖、果糖、ブドウ糖、乳糖、オリゴ糖、還元糖

【 効果的な成分と、その働き 】
 ●テルペン・・・余分なコレステロールや中性脂肪を除去。
 ●有機ゲルマニウム・・・肝機能強化、脂質代謝促進。
 ●イノシトール・・・細胞成長促進に不可欠な「抗脂肪肝ビタミン」

【 参考料理 】
 デザートと主食の中間となる甘い玄米メニュー
  乾燥栗は良質の糖分を提供しながら血の巡りをよくします。
  プルーンの甘昧も魅力ですが肝腎強化や脂質代謝も見逃せません。

  材料(4人分):
   干栗…1カップ、玄米ご飯…2カップ、刻みアーモンド…1/2カップ、刻みプルーン…2/3カップ、りんごジュース…2カップ、
   水…1カップ、塩…小さじ1/2

  作り方:
   乾燥栗をフライパンで焦がさないよう数分間炒める。15分問浸水しとり出す。
   全ての材料を圧力鍋に入れて50分間炊く(圧がかかったら弱火)。
   15分問蒸らして圧を抜き水加減を調整し、柔らかめが好みの場合は水或いはりんごジュースを加えて別の置をして煮こみ、
   器に入れ温かいうちにいただく。

 献立例)
  朝食:
   栗入り玄米粥、味噌汁(干椎茸だし汁多めの混合だし、大根、かぼちや、わかめ、わけぎ)、あらめと玉ねぎの煮物

  昼食:
   ヨモギ粉入り田舎まんじゅう(切干大根のあん)全粒ハトムギ焙煎粉末入り玄米おにぎり(小1個)、さらさらきれい茶

  夕食:
   生黒胡麻入り玄米こ飯、ニラともやしの妙めもの(キクラゲ入り)、実そばのシューマイ、夏みかんゼリー(寒天甘酒ソース)





健幸塾「風見どり」