症状別食養療法
便秘

【 症状 】
排便回数や排便量の減少、排便困難な状態、排便時の不快感や痛み、腹部膨満感のある状態を便秘と呼ぶ。

弛緩性便秘:腸の蠕動運動が弱くなり、便は水分を吸収されすぎて硬くなる。高齢者や痩せ型の女性、下剤の長期服用者に多くみられる

痙攣性便秘:生活環境の変化など神経の緊張が続いたため、腸の蠕動運動が強すぎて便通が悪くなる状態。兎糞状の便になる。肥満型の壮年男性や過敏症大腸症に多くみられる

直腸性便秘:トイレを我慢する習慣や、下剤や浣腸の多用により、直腸の反射が鈍くなって便意を感じなくなるために起こる。また痔など肛門に痛みがある場合にも起こる

症候性便秘:大腸ガン、腸重積、クローン病などの腸の病気や胆嚢炎、膵炎んなどの病気、中枢神経障害、糖尿病、甲状腺機能低下症などに起因するもの

【 対策 】
便秘、肥満いずれも食生活や生活様式の改善が必要である

弛緩性便秘では、下剤の服用をやめ、玄米菜食にすることが重要。

痙攣性便秘では、ストレスを取り除き、精神的にリラックスすることや食生活の改善が重要

直腸性便秘では、玄米菜食を行い、規則正しい排便リズムをつくることが重要

症候性便秘では、すみやかに専門家の診断を受けることが必要

※症状の進行により視力低下、皮膚障害、不眠、高血圧、頭痛、肩こり、腰痛、心臓病、脳卒中、アレルギー、発癌、老化促進などをきたし、 思考力、集中力、判断力の低下や精神的にも不都合が生じる場合がある
ダイエットをする場合、薬をつかったり、無理なやり方をするとリバウンドが怖いだけでなく、健康状態そのものに悪影響が考えられる。 脂質代謝異常、高血圧、痛風、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、睡眠時無呼吸発作、脂肪肝、変形性関節症、月経異常などをきたす恐れがある 重症になると、血液中の酸素不足となり、意識を失ったり、指先や吾が紫色になるチアノーゼ状態になる。 また、脱水状態に陥ったりする。成人になって発症したぜんそくは長期間続く。


便秘には、お腹への 生姜湯湿布ビワ葉温灸が効果的です。

【 食べるべきもの 】
便秘
 1.肝機能・腎機能を整えるもの。
 2.血液を浄化し、腸内環境を整えるもの。
 3.ミネラルや食物繊維を豊富に含むもの。
 4.自律神経の働きを整えるもの。

 例)
  葛、胡麻、純正味噌、純正醤油、たんぽぽ・・・腸、肝臓、腎臓をはじめ、身体全体を整える
  ごぼう、蓮根、梅干、黒焼玄米、大根葉・・・血液を浄化し、腸内環境を整える
  昆布、ひじき、海藻、こんにゃく、たくあん・・・ミネラル、食物繊維豊富
  飲料・・・ミネラル水、梅醤番茶、タンポポ茶などを適量飲む

ダイエット(肥満)
 1.脂質と水分の代謝を高めるもの。
 2.肝臓・脾臓機能を高めるもの。
 3.精神を安定させるもの。
 4.自律神経とホルモンのバランスを整えるもの。
 5.陽性飲料、穀物

 例)
  全粒ハトムギ、山芋、ねぎの根・・・脂質代謝・脾臓機能高進
  三年番茶、スギナ、黒豆、蓮根・・・水分代謝促進
  もろみ、梅干、寒干大根、ヤンノー・・・脂肪細胞収斂
  陽性飲料、穀物・・・玄米コーヒー、たんぽぽコーヒー、玄米、そば、ひえ、あわなど

【 食べてはいけないもの 】
便秘
 1.老廃物を増加させるもの。
 2.細胞弛緩させるもの。
 3.腸機能を低下させるもの。

 例)
  一般加工食品・・・化学添加物使用のものすべて
  清涼飲料・・・添加物入り加工飲料すべて
  強陰性食品・・・ナス、トマト、ピーマン、ジャガイモ、輸入野菜、アルコール、メロン、ブドウなど
  精製糖類・・・白砂糖、グラニュー糖、氷砂糖、果糖
  動物食品・油脂類
 
ダイエット(肥満)
 1.脂質代謝を低下させるもの。
 2.自律神経・ホルモン系のアンバランスを招くもの。
 3.小腸・肝臓・腎臓に負担をかけるもの。
 4.組織を弛緩させ、余剰栄養素を体内に溜め込むもの。

 例)
  油脂類・・・動物油脂、植物油脂
  清涼飲料・・・添加物入り加工飲料すべて
  強陰果物・・・輸入果物、メロン、ブドウなど
  精製糖類・・・白砂糖、グラニュー糖、氷砂糖、果糖
  動物食品・・・肉、魚、牛乳、乳製品、卵
  菓子・・・和菓子、洋菓子、クッキーなど
  

【 効果的な成分と、その働き 】
  ●乳酸菌・・・腐敗菌や病原菌などの悪玉菌の増加を抑える。
  ●サラシノール・・・腸内環境改善、糖分吸収抑制
  ●ビタミンE・・・血行を促進し、腸を温める
  ●サポニン・・・肝機能強化、水分代謝
  ●プロゼロニン・・・自律神経調整、脂肪代謝促進





健幸塾「風見どり」