チャーリー横山の健幸塾「風見どり」! 健康な身体と心そして幸せを手に入れるためのお手伝いができれば幸いです ...

健康な身体と心そして幸せをあなたに贈る健幸塾「風見どり」
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目次!
■ 味噌の造り方
■ 「末期がんを乗り越えて100歳をめざす」
■ 「メディポリス指宿」
■ 「あなたと健康」特集号(第33号)
■ 赤本「家庭に於ける實際的看護の秘訣」 - 築田多吉
■ 黄帝内経(素問・霊枢) - 四気調神大論
■ ジュズダマ(数珠玉)
■ 和食
■ 梅干しの作り方
■ セイタカアワダチソウ
■ 焼きなす
■ 一葉落ちて天下の秋を知る
■ 杏林
■ 慈しみ深き、友なるイエスは(What A Friend We Have In Jesus )
■ ダニー・ボーイ(Danny Boy)
■ 病は気から(胸腺と免疫力)
■ 七情と五行(五臓)の関係
■ サルノコシカケ(カワラタケ)
■ サルノコシカケ(コフキサルノコシカケ)
■ フジコブ
■ セイタカアワダチソウ
■ ヨモギ
■ スギナ
■ ビワ葉
■ ひまし油

特集 「味噌の造り方」
特集

味噌の画像

日本では昔から「大寒味噌仕込」といわれ、寒さの厳しい「大寒」の季節は「味噌仕込」に最適とされてきました。 北陸加賀味噌をモデルに原材料にこだわり北陸産の「農薬不使用の有機栽培」大豆、玄米麹、天然塩を揃え、 壺詰め後の押さえ木蓋は使わず、カビの呼び込みを避けるために塩の重みを利用した塩蓋を採用し、手造り味噌を仕込んでみました。 「農薬不使用の有機栽培」の材料による古い味噌は3年、5年と古ければ古いほど良く発酵して薬効が高く、放射能を体外に排出し、癌の予防にも役立ちますので、ぜひ本物の味噌造りに挑戦してみてください。

それでは、「農薬不使用の有機栽培」の材料による防腐剤を使用しない無添加の本物味噌造りをご紹介します。

■ 原材料(出来高3.7kg)

材料の画像

●大豆: 農薬不使用の石川県産有機大豆あやこがね 1kg

●糀: 農薬不使用の石川県産有機米と富山県産種麹を使った玄米糀 1kg

●塩: 奥能登珠洲の伝統的な天日と平釜による工法で作られた海水塩 500g前後



■ 使用器具など(出来高3.7kg)

器具の画像

●水切り用の「ザル」
●大豆を浸水させる容器
●大豆を蒸煮する調理器具(圧力鍋)
●消毒のための道具(アルコール消毒スプレー)
●材料を混ぜ合わせる大きめのボウル
●大豆をつぶすための道具(すりこぎ)
●計量器
●味噌をつめる容器(5.4リットル壺)
●味噌を覆うための「ラップ」
●塩蓋用の塩(2kg)


■ 造り方(仕込み)

@大豆を水でよく洗います。
大豆の水洗いの画像

A大豆を浸水させます(冬場は約14時間以上)。
大豆浸水の画像

B大豆のザル上げ(水を吸った大豆はかなり膨らみます)。
大豆ザル上げの画像

C大豆を茹でます。
普通の鍋なら4〜5時間かかりますが圧力鍋では弱火20分ほどで仕上がります。

D容器や調理器具を消毒します。

E大豆をつぶします。
大豆つぶしの画像
大豆つぶしの画像

F糀と塩を混ぜ合わせます。
塩分濃度は12%にしたので、塩の量は(つぶした大豆の重さ + 糀の重さ) × 0.12 ÷ 0.88 となります。 1割の塩は後で表面に振るためにとっておきます。
糀と塩の画像

G大豆と糀と塩を混ぜ合わせます。
大豆と糀と塩を混ぜ合わせの画像
大豆と糀と塩を混ぜ合わせの画像

H壷(樽)に詰めやすいように味噌玉を作ります。
玉状の画像

I味噌玉を容器につめていきます。
空気が入らないように、手で押しつぶしながら詰めていきます。
味噌玉の画像

J味噌玉をすべて詰め終えたら、軽く塩を振ります。
雑菌の繁殖やカビを抑制するために「残り1割の塩」を振りますが、カビの生えやすい周辺部に多めに振ります。
味噌玉と塩の画像

K中蓋(塩蓋)をします。
重石をのせて蓋をするのが主流ですが、今回は塩蓋をしました。 塩蓋の量は出来高の2割程度です。 出来高量が少ない場合は割合を大きくします。
塩蓋の画像
塩蓋の画像

L容器(壺)の上蓋をかぶせて冷暗所で秋まで熟成させます。
完成画像



特集 「末期がんを乗り越えて100歳をめざす」
特集
先日の「郭林気功宝塚」講習会にお越しいただいた春名伸司さんのご著書「末期がんを乗り越えて100歳をめざす」をご紹介いたします。

「末期がんを乗り越えて100歳をめざす」

働き盛りの42歳、やっと子供を授かり、念願のマイホームを建て、これで幸せな家庭を築ける「あ〜、僕も幸せになれるんだ・・・」と喜んだ矢先、「末期の中咽頭がん」と診断された。10年前のことです。がんに突き落とされたどん底で春名さんが目覚めたこととは?


〜 「末期がんを乗り越えて100歳をめざす」からの抜粋 〜

首元にできた米粒ほどのしこりが私の運命を変えた。中咽頭がんIV期の宣告は、私の心に初めて、「生きたい!」という火を点した。生い立ちを恨み、親を恨み、世間を恨んだ自分がはじめてとらえた「自分で作った病気は自分で治す」という責任。病を得て、心が病を作り、その心が病を治すことに気づかされた。これから私の使命は「がんの語り部」になることだ。100歳まで・・・
私ががんに被患した原因はまさに、私の幼少期からの精神の無理から始まり、自分の歴史そのものの結果であったと思う。がんとは、まさにその生活習慣を司る、「魂の病気」だと痛感した。心が病を作り、またその心が病を治す。 がんに限らず、すべての生活習慣病の側面ではないだろうか。 では、なぜ側面かというと、それは患者が、真摯に自分の病気と取り組もうとしていないから。自分の体なのに、すべてを医師に任せ、病院まかせ、自分では何もしない。それは、正面から病と取り組むことをしないということになるのではないだろうか。 人生の宿題は自分で解決してこそ価値があり、その後の人生の経験則になる。 唯一無二の自分の体を、自分自身が知ろうとしないことは、残念なことに患者自らが病を治しにくくしていると思う。医療は日進月歩で、それはすばらしいことだが、人間は、免疫を携えた生物であることを忘れてはいけない。一旦壊れたら、外部から修理をしないと治らない機械ではない。人間以外の生物は、病気も怪我も自分で治す医療や医者を否定しているわけではなく、問題は病気に対する畏怖の念が足りていないことではないだろうか。 病を敬いつつ、なぜ病が自分に下りてきたのか?その原因を探ることを凡事とし、病気が去ってくれる行為を徹底する。凡事徹底が自分の魂を磨き、生きる哲学を生むことになると思う。その哲学が、まさに自分を無敵にしてくれるのだと感じる。難しいことではなく、日々、淡々と粛々と、生命を喜び、肉体に感謝するだけでいい。 しかし、がんやその他の難病、生活習慣病は、考え方、感じ方の遺伝であり、そこを改善すれば病気はそうそうやってこない。それと同時に脳の解明が進むにつれ、体に対する心の持ち方の影響が多大にあることが分かってきている。 笑って前向きな心で人生を送るということは、病気も遠ざける。また、それだけではなく、身体の消耗が遅くなる。言いかえると、歳をとらないのだ。お金をかけることなく、アンチエージングなのだ。

病を得て「心が病を作り、その心が病を治す」ことにきづかされたという春名伸司さん、14時間の手術に耐え、集中治療室で寝たきりの1週間、そして現在健康体の春名伸司さん、その影に相当ハードな自助努力がありました。そして、この苦難を乗り越えるために「すばるクリニック(新倉敷)の伊丹仁朗先生」で学んだ「生きがい療法」が大きな支えとなり、「郭林気功」が更に心身を鍛えたと書かれています。 健幸塾「風見どり」でもご紹介しております「郭林気功」、「引き寄せの法則(ザ・シークレット)」、「ヴィパッサナー瞑想法」などが、この春名伸司さんの「癌との闘い」を征するための手法として著書の中でも登場しています。この著書はまさに「末期がん患者」が生還するためのバイブルだといえるでしょう!、皆様ぜひこの「末期がんを乗り越えて100歳をめざす」を読んでみてください。そして機会がありましたら春名伸司さんの講演に参加されることをお勧めいたします。

チャーリー横山

郭林気功宝塚講習会
郭林気功宝塚講習会での春名伸司さん!

特集 「メディポリス指宿」
特集
メディポリス指宿
鹿児島県指宿(いぶすき)市に建設された「メディポリス指宿」

先日、住友生命にお勤めの知人の計らいで最先端医療である「がん粒子線治療」のセミナーに参加してきました。セミナー講師は元「兵庫県立粒子線医療センター院長」で現在は鹿児島県指宿(いぶすき)市に建設された「がん粒子線治療研究センター(メディポリス指宿)」センター長の医学博士「菱川良夫」先生でした。
「菱川良夫」先生
指宿では暖かい季節になるとスタッフ全員がアロハシャツを着用するそうです!

セミナーでは新しく鹿児島県指宿市に建設された「メディポリス指宿」についてのご説明もありましたが、ここには最先端の西洋医学、免疫療法に加えてて東洋医学的なホリスティック医療や自然療法、そして瞑想や座禅など心のケアー施設もあり、米国などで良く見られる西洋医学と東洋医学が融合された医療環境が整っているのは大変魅力的でした。
「メディポリス指宿」プロジェクト
「メディポリス指宿」プロジェクト
「メディポリス指宿」の西洋東洋の融合医療環境!

「がん粒子線治療」の最大の特徴は、がん細胞に対してピンポイントで粒子線を照射することにより正常細胞の障害を最小限に抑え、がん細胞の遺伝子を破壊することです。 「メディポリス指宿」では、特に乳がん治療に力を入れていかれるそうで、「切らずに乳がん治療!」をコンセプトに次のように新たな治療法を確立させていかれるそうです。

乳がんは日本女性の悪性腫瘍罹患率で第一位となり、今後も若齢化して増加すると予想されています。乳がんは早期発見、早期治療が大切です。粒子線による乳がんの治療には大きな期待が寄せられています。  当センターでは、乳がん研究のために様々な技術開発を行い、多角的な乳がんの治療研究を行います。新たな治療法を確立するために、北九州市立医療センターの光山昌珠院長を代表世話人とする「乳がん粒子線治療研究会」を発足させ、着々と研究を進めて参ります。

手術や放射線治療に代わり、メスを入れずに身体へのダメージを最小限に抑えることができるといわれている「がん粒子線治療」については以前より大変興味を持っていましたが、いくつかの疑問も抱いていました。 セミナーの最後には質疑応答の時間があり、これらの疑問について「菱川良夫」先生に直接質問させていただき、貴重な回答を得ることができました。その主な内容を以下にまとめてみました。

1.粒子線治療の腎臓がんに対する有効性!
従来、放射線照射は腎臓癌に対して感受性がないといわれていたが、粒子線治療においては、その効果が確認された治療例がある!

2.粒子線治療における耐性の問題!
放射線や温熱療法では繰り返し行うことで、がん細胞にそれらに対する耐性ができてしまうが、粒子線治療では、そのような耐性の問題は今のところ例がない!

3.粒子線治療による副作用(白血球数の減少など)!
粒子線治療では、がん細胞に対してピンポイントで粒子線を照射することにより正常細胞の障害を最小限に抑えることができるので、白血球数の減少や吐き気、嘔吐などの副作用はほとんどないが、皮膚に対しては若干の障害がある!

4.粒子線治療の抗がん剤との併用!
粒子線治療においても、抗がん剤との併用が効果的な場合もある!

5.粒子線治療の転移がんに対しての有効性!
粒子線治療では、転移した癌についても、ある程度の塊であれば効果的である! 全身に点のように拡散している場合は効果的ではない! また複数の転移がある場合でも、部分的に粒子線治療を行うことでQOL(生活の質)を向上させることは可能である!

「メディポリス指宿」での粒子線治療は、隣接する温泉のある宿泊施設に滞在しながら治療を受けることも可能で、明るい南国の光あふれる施設で家族で仲良く滞在し、心身ともにリラックスしながらがん治療を受けていただけるとのことです。また、近くにはテニスコートやゴルフ場もあり、リゾート感覚で滞在できるように考慮しているそうです。

気になるのは治療費の方ですが、残念ながら、今のところ「健康保険適用」にはなっておらず、1クール約300万円ほどがかかるそうです。 ただし、生命保険にはこれらの「先進医療」に対する特約オプションも用意されているそうで、粒子線治療を受けられている5人に1人は、この生命保険会社の「先進医療」特約を利用されているとのことです。

早く「健康保険適用」となることに期待したいところですが、今のところ、これら生命保険会社の「先進医療」特約を利用するのが懸命のようです。ただし、既に癌を発症している場合には、このような特約を新たに付加することはできません。

この粒子線治療のような「先進医療」や、それに対応した生命保険特約が存在していることを知っているのと知らないのでは大きな違いがあります。今は「どれだけ早く正確な情報を入手できるか」も、癌と闘う上で重要になってきているようです・・・

特集 「あなたと健康」特集号(第33号)
特集
「あなたと健康」第33号(特集号)の画像
「あなたと健康」特集号(第33号) 表紙

「あなたと健康」特集号(第33号)の画像
「あなたと健康」特集号(第33号) もくじ

「あなたと健康」特集号(第33号)の画像
「あなたと健康」特集号(第33号) 手当法

自然の姿をみつめてみましょう。
どんなに暗い夜があっても必ず明るい朝がやってきます。きびしい寒さの冬でも暖かくほほえむ春が参ります。
きびしい公害と有害食品に悩まされる中にあっても、自然に帰ろうと想う時、自然はさあ元気を出すんだ、頑張るんだと健康法をさとしてくれます。
本誌はそのみえない自然の力を学びたいとの思いで、たった一人から始め35年になりました。
皆様とご一緒に、自然を師に学びつつ心でつながる縁を大切に生きたいと思います。

あなたと健康社/東城百合子


東城百合子」先生のあなたと健康社月刊誌「あなたと健康」第33号(特集号) 300冊を、あなたと健康社のご好意によりお預かりしています。 自然療法についてご興味をお持ちの方、 または自然療法を勉強、実践されたい方に無償でお譲りいたします。

※送料は私が負担いたします!

本来は身近にいる大切な方々に「東城百合子」先生の「志し」を伝えて手渡す貴重なものなのですが、 健幸塾「風見どり」の読者の方にお送りしたいと思います。 ただし、数に限りがございますし「誰彼構わず配布する」というものではありませんので、「申し込みフォーム」のメッセージ欄に一言コメントをいただけますでしょうか!
それでは、下の「あなたと健康」特集号(無料配布版)申し込み!」ボタンをクリックしてお申し込みください。




特集 赤本「家庭に於ける實際的看護の秘訣」 - 築田多吉
特集
赤本「家庭に於ける實際的看護の秘訣」の画像
赤本「家庭に於ける實際的看護の秘訣」 表紙

赤本「家庭に於ける實際的看護の秘訣」の画像
赤本「家庭に於ける實際的看護の秘訣」 裏表紙

赤本「家庭に於ける實際的看護の秘訣」の画像
赤本「家庭に於ける實際的看護の秘訣」 腹水の民間療法

私は自然療法について「東城百合子」先生のご本、ならびにこの赤本「家庭に於ける實際的看護の秘訣」から多くを学びました。
赤本では、数多くの民間療法が紹介されています。 「東城百合子」先生のご本についても、この赤本がベースになっているようです。

それでは、この赤本「家庭に於ける實際的看護の秘訣」山崎光夫氏著書の「赤本」の世界より抜粋してご紹介します。

通称、「赤本」と呼ばれている「家庭に於ける實際的看護の秘訣」(副題・實地方面の養生手当と民間療法、女の衛生と子供の育て方)という大部の本は、築田多吉(つくだ たきち 1872 〜1958)によって書かれた。

赤本」は戦前に生まれた日本人ならまず知らない者はないというほど、人口に膾炙している本である。 だが、「赤本」の名は知っていても、正式タイトルである「家庭に於ける實際的看護の秘訣」の表題は知らないという奇妙な現象も起きている。 不思議な"家庭医学書"といえるだろう。

赤本」は大正十四年(1925)2月に初めて上梓された。以来、版を重ね、2000年10月刊行本は、1617版で、累積発行部数は1000万部を優に超えている、超べストセラ-である。

ひと昔前、日本の各家庭には富山の置き薬が置かれていたものだが、 同じように「赤本」も一家に一冊、常備されていた。 今日のように医学もそれほど発達せず、結核が死の病といわれ、 また、健康保険制度も整備されていない時代だったから、配置売薬や 「赤本」は庶民の強い味方だった。

今日、健康雑誌が多数刊行され、毎号、健康にまつわる情報や健康法などが 提供されている。むしろ氾濫状態といえる。 こうした健康雑誌の企画の"根"はほとんど「赤本」から出ているといっても 過言ではない。
指圧療法、健康摩擦、マッサ-ジ、カイロプラクティック、灸、腹式呼吸法、食事療法、青汁療法など、これら現代人にも支持されている健康法の源は 「赤本」にある。

だが、こうした健康雑誌の記事の中には"多吉の精神”を忘れ、また、方法をはきちがえた内容が見受けられる。

赤本」は日常生活に密着した健康生活ガイドブックである。刊行以来、七十五年以上を経て、いま"多吉の精神"をたどり、原点を振り返るのは決して無駄ではないだろう。

赤本」通りに生き、多吉は八十六歳で天寿を全うした。
赤本」の表紙の裏に多吉の詠んだ歌が短冊風に記されている。

人の行く裏に道あり
病む人の近路をしらで
逝くぞかなしき

赤本」に書かれた"健康道"を知らずに早死にする愚を嘆いているのである。 いまこそ"多吉の精神"を学びたいと考える。


赤本「家庭に於ける實際的看護の秘訣」は一般書店では販売されていません。
  購入を希望される方は以下へお尋ねください。

〒730-0004 広島市中区東白島町21−21

株式会社 築田三樹園社

082-221-3630
E-mail akahon@akahon-tukuda.co.jp



特集 黄帝内経(素問・霊枢)- 四気調神大論
特集
黄帝内経(素問・霊枢)

私は太極拳や気功を中国人の曹風山老師から学びました。 曹風山老師は日本語ができず、私は中国語が苦手だったのですが、幸い二人は英語でコミュニケーションをとることができました。 曹風山老師陳式太極拳の13代目正統後継者です。

日本で太極拳を学ぶ場合は、太極拳論(王宗岳)や太極拳釋名、十三勢歌、打手歌そして黄帝内経などについて余り重視されないようですが、中国人老師から太極拳を学ぶ場合、これらについて徹底的に教え込まれます。
「太極拳論を軽んじる者は、太極拳を語るべからず!」といったところでしょうか!
また、普段の生活においては「黄帝内経(素問・霊枢)」の教えが基本となります。 「黄帝内経(素問・霊枢)」の教えに従い、自然に沿った生き方をしなければ、厳しい太極拳の修行を耐え切るのは困難です。 太極を志す者は道の探求者でもあり、その生き方が問われるのです。

さて、この「黄帝内経」素問「四気調神大論」というものがあり、各季節ごとの養生法、すなわち四季養生について詳しく記されています。 実は、この四季養生、日本にも古くから伝わっており昔の人々はそれに沿った生き方をしていました。

東条百合子さんの自然療法築田多吉さんの赤本も、この「黄帝内経」が基盤となっていると思われます。 ところが、現代ではその風習が薄らいでいます。 確かに、あわただしく四季を感ずる余裕も無い現代社会においては不向きな部分もありますが、今一度その教えを振り返り陰陽のバランス(陰平陽秘・補虚寫実)を重視し、自然に沿った正しい生き方を身につけたいものです。


〜 四気調神大論 〜

春の三ヶ月を「発生」の季節といいます。すべての物が芽生え、天地間の万物は生き生きと栄えます。
春の養生法は、少々の夜更かしはかまわないが、朝は早く起きます。 朝、庭をゆったりと散歩し、髪結いをほぐして、体をのびのびと動かします。
これは、春に芽生えた万物と同じように、心身ともに生き生きと陽気を発散させ、天地間の陽気に合わせ、自身の陽気も養生するということです。 これに背くと、春に活動する肝気が痛み、夏になって寒性の病にかかりやすくなります。

土用とは、暦における雑節の一つ。五行思想に基づく季節の分類の一つで、各季節の終わりの約18日間のことである。一般的には、夏の土用を指すことが多いですが、 脾はこの土用によく働きます。
土用といっても有名な初夏だけでなく、各季節にあり、それぞれ立夏の前が春の土用、立秋の前が夏の土用、立冬の前が秋の土用、立春の前が冬の土用となりそれぞれ18日間あります。 この季節に脾がよく働いて、各臓器に栄養を与えます。もし働きが悪いと胃腸障害、食欲不振、便秘、下痢など消化器系に現れやすいようです。
四気調神大論-春の画像


夏の三ヶ月を「生長」の季節といます。天地の陰陽の気が盛んに交流するので、万物がどんどん成長して咲き栄えます。
夏の養生法は、夜は遅く寝て朝は早く起きます。 日の長さと暑さを厭わず、物事に怒らずに気持ちよく過ごすべきです。
つまりは、夏に咲きそろっている花のように、体の陽気を気持ちよく発散させます。 これに背くと夏の気である心気が傷み、秋になって瘧(おこり)となります。
四気調神大論-夏の画像


秋の三ヶ月を「収穫」の季節といいます。 万物が成熟して収穫される。すべてが引き締まり収納され、大地には粛清とした気配が漂い、当然体の陽気も体内奥深く収納されます。
秋の養生法は、鶏とともに早寝早起きをすべきです。
つまりは、心を安らかにし、あれもこれもしたいなどと気を乱したり、活発に動いてはいけません。これに背くと秋の気である肺気が痛みます。 すると、冬には下痢がちになります。
四気調神大論-秋の画像


冬の三ヶ月を閉藏(へいぞう)の季節といいます。万物が静かに閉じこもり、至る所で水が凍り地は裂け、天の陽気は万物から遠ざかります。
冬の養生法は、夜は早く寝て、朝はゆっくりと起き、日の出日没に沿って生活すべきです。
また、体の陽気も深く貯蔵されているから、心身共に活発にならず、寒い刺激を避け、体を暖かく包んであげると良いのです。ましてや、運動などで発汗するなどは論外です。 これに背くと冬の気である腎気が傷みます。 すると、翌春に手足がだるくなるし、人によってはしびれや腰が曲がるなどを訴えることがあります。
四気調神大論-冬の画像

黄帝の問いに答える岐伯
黄帝の問いに答える岐伯


ジュズダマ(数珠玉)
ジュズダマの画像
ジュズダマの実
●和名
数珠玉(ジュズダマ)

●生薬名
川殻(センコク)

●学名
Coix lacryma-jobi L.

●分布
ジュズダマはジュズダマ属ーイネ科の植物で主にインドシナ、中国南部の熱帯アジアが原産で、日本に 渡来した時代は不明だが古くから日本各地の水辺や川岸などに自生する多年草の植物です。

●特徴・形態
ジュズダマの特徴として1年草で茎は下部より分枝して直立で太く、草丈は0.8メートルから1.2メートルになり、葉は緑色で葉の形は細長い皮針形で幅は2.5センチ程あり、それが互生しており、下部は茎を包んでおります。 花期は8月から9月で上部に雌花、雄花を数個つけます。やがて果実が熟すと雌花を囲むさやに硬い円形の果実をつけます。 初め果実の色は緑色ですが黒色に変わり、やがて艶のある灰白色になり、それを「ジュズダマ」と言います。

●成分
成分として果実にコイクソール、スチグマステロール、コイキセノライド、シトステロールタンパク質、脂肪、塩化カリウムなどを含んでいます。

●使用部位
ジュズダマの果実(川殻)、根皮(センコクコン)、葉(センコクヨウ)

●採取時期と管理・保存方法
川殻の採取時期は10月から11月の秋頃にジュズダマを刈り取り、そこから果実を採取して日干しを行って乾燥させます。

●薬効・服用方法
民間的には川殻を煎じて連用すると消炎、利尿、むくみ、水太り、肌荒れ、いぼ取り、滋養強壮、肌荒れ、美肌などに効果があると言われます。 ジュズダマを煎じる場合は、ジュズダマ約10グラムから30グラムを水600ccから800ccの中に入れて弱火で15分から20分程煎じて1日数回服用します。


〜 ジュズダマで作った念誦 〜

妻が亡くなる三ヶ月前の11月に四男の翼と一緒に山に入りました。妻に飲ますためのサルノコシカケ(カワラタケ)を探すためでした。 しかし、時期的に遅くカワラタケの殆どは既に干からびていて、ごく少量しか手に入れることができませんでした。
その帰り道、小川のほとりでジュズダマを見つけました。ジュズダマは利尿効果があるので浮腫んだ妻の身体や胸水(肺に溜まった水)を取り除いてくれるのではないかと期待し、持ち帰ることにしました。 かなりの量だったので刈り取るのに1時間近くかかったでしょうか! そのジュズダマを持ち帰り、乾燥させ、カワラタケと一緒に煎じて妻に飲ませましたが、口に合わず飲むことができませんでした。 長く続けていた抗がん剤の副作用で味覚がおかしくなっていたせいでしょう。 妻は 「子供が苦労してせっかく採ってきてくれたのに、、、」 とすまなさそうにしました。そしてその夜、妻は私にこう言いました

「あのジュズダマを飲むことはできないけど、糸に通して念誦を作って欲しい!」

翌朝、さっそく翼と二人で採ってきたジュズダマを使って念誦を作りました。 私が選んだ玉を翼が針を使って一つずつ糸に通していきます。 しかし、なかなか思うように玉を糸に通すことができず、時々針を指に刺してしまい、指は血で滲んでいました。

「お母さん、念誦が出来上がったよ!」

ようやく出来上がった念誦を翼が妻に手渡すと、妻は念誦を二重にして右手首に巻いて、また眠りにつきました。 そして次の日の朝、不思議なことが起こりました!なんと浮腫みでパンパンに腫れ上がっていた、念誦を着けていた片方の手の浮腫みがとれているのです。 その後も妻はその念誦を肌身離さず身につけていましたが、ある日トイレに行った時に念誦を便器の中に落としそうになり 「落とさないように!」 と上着のポケットの中にしまい込んでしまい、そのままになっていました。

妻が亡くなったその日、翼はその念誦を探し出し、告別式の最後のお別れの時まで妻の手にその念誦を握らせてやっていました。 「お母さんの病気が治るように!」 と願いを込めて子供が作った念誦!妻はその念誦を胸にきっと安らいでいたことと思います。
そして今、翼はその念誦を 「お母さんの片身」 として、肌身離さずいつも身につけていてくれています。
念誦の画像
四男の翼がジュズダマで作った念誦


特集 和食
特集
和食の画像

私は、あなたと健康社の「東城百合子」さんから自然療法について多くを学びました。
東城百合子さんご自身も昭和24年重症の肺結核となり死にかけ、玄米菜食の自然の食物と、身近にある自然の手当法を真剣に実行して救われたそうです。
その東城百合子さんの月刊誌「あなたと健康5月号」に「和食」についての良い記事がありましたので、要約してご紹介いたします。

「和食の食文化を大切にしましょう!」

 世界中の、特に先進国と言われる国々で和食が注目されて久しい。 一時のブームでなく、健康という面から注目され続けているのはどうしてでしょうか?
 日本人の真面目さ、手先の器用さ頭のよさ、性格もやはり和食に関係があると興味を持たれ、世界は探し続けています。
 醤油はソイソースと名前を変え、豆腐もアメリカのスーパーで売られています。 「身上不ニ」という言葉があるように、その国に往む者は、その国の風土に合った食べものをとるのが一番だということ。
 アメリカにはアメリカの、ドイツにはドイツのそれぞれの国に適したものを、天の恵みで与えられている。 日本の風土に合った食べもの、それが和食です。
 和食というと「お寿司」「天ぷら」「すき焼き」「刺身」「冷やっこ」「漬物」など、単品の料理名が若い人達の□をついて出て来る。 和食とは一汁二菜の主食、副食、みそ汁、漬物。 これをわかりやすく説明すると、主食=玄米か半搗米、白米なら麦、あわ、きび、ひえ等の穀物を混ぜる。 副食=野菜、海草、豆類、ゴマ、小魚等。みそ汁=煮干のだしに季節の野菜、手作りみそ。 漬物=自然塩で漬けた手づくりです。

 このように日本の風土が育て、普通に食べていた食べものばかりです。
 日本は火山国で雨が多く土地にカルシウムが不足することを、私達の先祖は知っていました。 海草やゴマ、小魚でしっかり補充する、見事な智恵です。 これはいつの時代にも変わらぬ理想的な日本人の食事です。
 「カルシウムがどうしても足りない風土です。 小魚はできるだけ丸ごと食べましょう。ひじき、わかめ、昆布などもとてもいい食材ですよ」 といろいろな場所で私はお話してきました。
 カルシウムが不足すると神経が疲れ、脳の中の神経細胞の働きができなくなる。 すると内臓を動かす自律神経は詰まってしまう。 詰まるとどうなるか、緊張して攻撃的になります。 血圧は上がるし、細胞は硬化します。感情の起伏は激しくなる。根気もなくなり、疲れて集中力も失ってしまいます。
 私の話を聞くと「ああそうか。カルシウムは犬切なのね。牛乳を沢山飲めばいいんですよね」と早合点する人がおられます。
 牛乳はカルシウムの王様、栄養の塊と思い込んでいる人がどれほど多いことでしょう。

 この牛乳は、牧場でゆったり草をはみ、自然飼育で育つ牛の牛乳ではありません。 牛舎につながれ、化学配合の飼料を食べさせられ、病気をすると抗生物質を与えられ、病気予防にも抗生物質で育てられている。
 だから人間と同じようにガンもでき病気も多い。この牛乳は更に加工途中で化学的な処理をしてある。 防腐剤、味つけ剤、濃厚剤で加工される。これをカルシウムが一杯で栄養だと、妊娠している女性が水がわりに飲み、死産だった例もある。

 牛乳のカルシウム吸収力は少ないことも知っておきましょう。 昔からある和食のみそ汁や納豆のほうが、腸の酵素を育て、有効菌を増やすから吸収力は抜群だという事なのです。
 食についても色々学説は変わります。情報も変わる。それにつられて世の中はゆれ動いて忙しいばかりです。 自然に沿った生活を知っているなら、それらに振り回されることはありません。
 折角、四季に恵まれた国に往んで食材も豊かです。 季節感を大切に手づくりして、自然が与えてくれたこの食べものの「命」を尊く生かして、先祖が代々伝えてくれた伝統食である和食を、見直してみてください。
 自然の食べものを感謝して頂く。 栄養を逃さず、捨てないようにと心を込める。その真心と愛情が、食卓に心の温かい湯気を出させます。
 そして「いただきます」と手を合わせて頂く心を養うのです。和食にはそういう安らいだ心があります。
 カルシウムが、蛋白質が、と足りなさだけを追う理詰めではありません。 代々手作りして伝えてきた先祖の心がある。和食にあこがれる世界の人達は、和食の中にあるこの心を探しているのだと私は思っています。

和食の画像

あなたと健康社東城百合子」さんの月刊誌「あなたと健康」は、私の妻もいつの届くのを楽しみにしていました。
また、「東城百合子」さんの「栄養教室通信講座」では、自然療法をベースとした栄養学をしっかりと学ぶことができます。

この「栄養教室通信講座」は、テキストで勉強して、郵便で答案を送り、家庭に居ながら学ぶ方法です。 食・手当て・心を学び、医者に頼らないホームドクターの力を養います。
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特集 梅干しの作り方
特集
梅干の画像

防腐剤を使用しない無添加の「梅干し作り」をご紹介します。
今年(2010年)は、一年でお天道様の恩恵を一番受けられる「土用の丑の日」が7月26日でした。 残念ながら、この日から始めた土用干しの最後の日が曇りとなってしまいました。 それでも土用干しを延長し、なんとか良い梅干が仕上がりました。 やはりお天道様の威力は絶大です。
成功のポイントは何と言っても「カビの発生をいかに押さえるか」「土用干し」でしょう! とにかく梅酢にカビを発生させないようにすることに気を使います。 塩分を控えれば控えるほどカビの発生率は高くなります。 塩には、私達の身体に必要なミネラルをたっぷり含んでいます。 真っ白な精製塩の使用を避け、ミネラルを豊富に含んだ天然塩を使った「梅干し作り」に挑戦してみましょう!


■ 材料

材料の画像

梅:
黄色く熟した梅を使います。
梅酒用の青い梅はは紙袋等に入れ2〜3日おいて、黄ばんでから使います。

塩:
梅の重さの12%の粗塩を使います。 私は地元兵庫県産「赤穂のあらなみ」など天然のニガリを含んだ漬け物用の粗塩を利用しています。
赤穂のあらなみの画像

精製塩は健康に良くなく、また純度が高く湿り気がないために同じ重さの粗塩よりも塩辛くなってしまいます。
粗塩の方が味もまろやかにしあがります。
減塩を考えていらっしゃる方、カビ発生のリスクを考慮し、塩分濃度は12%以下にはしない方が良です。
私は塩分濃度を 12〜15%くらいで仕上げています。

ホワイトリカー:
カビ発生のリスクを押さえるため、殺菌用として35度のホワイトリカーを用意します。

容器:
塩分を控える場合、カビ対策を考慮するとポリエチレン製の漬け物桶と漬け物袋が一番良いようです。
理想はやはり陶製の容器が良いですが、蓋を開けないとカビをチェックできないのが難点!
ホーロー引きも良いですが、やはり蓋を開けないとカビをチェックできないのが難点!
昔のながらの木製の樽はカビが発生し易いので避けた方が良いです。
木製の押し蓋などもカビの温床となるので使用を避けましょう。

重石:
梅の重さの2倍の重石を用意します。
私は、重さをこまめに調整できるように、陶製のお皿を利用しています。




■ 下ごしらえ

@梅のヘタを竹串で一つ一つ丁寧に取り除きます。
  ヘタはカビが出やすいので必ず丁寧に全て取り除きましょう。
梅のヘタの画像

A桶に水を張って梅をよく洗います。
  汚れが完全に取れるまで何度も水を換えて手早く念入りに洗います。
桶の画像

Bザルに上げてよく水を切ります。

C粗塩の分量を計算するために梅の重さを量ります。



■ 梅漬け込み

@ホワイトリカーを入れたボウルに梅を入れて、リカーをまぶし、カビ発生防止の殺菌をします。
A別のボウルに移して梅に塩をまぶします。
  塩に馴染ませると梅酢が早く上がり易くなります。
ホワイトリカーの画像


B容器の底に梅を隙間なく並べ、塩を振り入れ、その上に梅を並べ、また塩を振り入れます。
  これを1段ごとに繰り返します。
  塩は上段になるにつれて多めにするようにします。
  その方が、梅酢が上がり易くなります。
C最後に多めに残しておいた塩を振って上塩を効かせます。
塩振の画像

D押し蓋をして、梅の重さの2倍の重石を乗せます。
  私は、重さをこまめに調整できるように、陶製のお皿を利用しています。
塩振の画像

Eホコリや雑菌が入らないように重石の上から大きなビニール袋等をかけてヒモで結すびます。
  納戸や納屋など日の当らない涼しい場所に置きます。
ビニール袋の画像

F2〜3日後、梅酢が押し蓋の上まで上がってきたら、重石を梅と同じ重さの半分に減らします。
  この時、カビ防止のためにホワイトリカーと酢を少々梅酢に回し入れます。
  徹底的にカビ防止に努めます。

G再び容器を覆い6月下旬に赤紫蘇の葉が市場に出回るまで冷暗所に保管します。



■ しそ漬け込み

材料:
赤紫蘇  紫蘇の分量は、漬けた梅の重さの約10%くらいが目安です。
粗塩     粗塩の分量は、紫蘇の葉の重さの15〜20%ぐらいです。


紫蘇を塩で揉む

@葉をよく洗って水気を切り、ボウルに入れます。
   葉にはカビ発生の元となる物がたくさん付いていますので、良く水洗いしてください。
   私は、葉を洗った後にホワイトリカーを振り掛けて消毒しています。

A半分の量の塩を振り入れ、全体に馴染ませてから両手で押すようにしてよく揉みます。
紫蘇の画像


Bボウルをきれいに洗って絞った紫蘇を戻し、残り半分の塩をまぶして再びよく揉み直します。
   出てくるアク汁もきつく絞って捨てます。
紫蘇の画像


※この作業をしっかりやっておかないとキレイに発色しないので注意してください。


揉んだ紫蘇を漬け込む

Cボウルをきれいに洗い、絞った紫蘇を入れます。

D梅を漬けた容器から少量の梅酢を取り出してボウルに入れ、絞った紫蘇の葉をほぐします。
   発色してキレイな紫紅色になります。
紫蘇の画像


Eほぐした紫蘇の葉を梅の上に平に乗せ、紫蘇をほぐして出来た赤梅酢も容器に戻します。
紫蘇の画像


F押し蓋が梅酢の下に沈んでいれば良いので、梅の重さの約半分〜3分の1に減らします。
   覆いをして、土用干しまで日の当らない涼しい場所に保管します。
紫蘇の画像

    ビニールを外さずに、カビのチェックは頻繁に行いましょう。



■ 土用干し

梅雨明け後の7月下旬〜8月上旬頃、できれば一年でお天道様の恩恵を一番受けられる「土用の丑の日」が理想的ですが、 天気予報を注意深く聞き、晴天が続きそうな日を選んでザルに重ならないように梅を並べます。 赤紫蘇の葉も梅酢を絞ってからよくほぐしてザルで干します。 1日1回裏返して全面を干し、雨天は屋内に取りこむようにします。

※一般に「三日干し」と言われますが、お天道様と相談しながら調節し、干し過ぎに注意しましょう。
※赤梅酢も容器をビニールで覆い、日光に当てて消毒します。

三日干しの画像

晴天が続きそうな日を選んで土用干しします。紫蘇もザルに広げて干します

三日干しの画像

赤梅酢も容器をビニールで覆い、日光に当てて消毒します



■ 保存

用意する物ホワイトリカー・保存ビン・霧吹

梅干し保存の画像


さて、最後の仕上げです。 干しあがった梅干しは保存ビンやカメに詰めます。 この時もカビの発生に気を配り丁寧に作業します。

※干した赤紫蘇は梅の上に覆うように乗せて保存します。
※赤梅酢はガーゼ等で濾して、ビンに詰めて保存します。

梅干し保存の画像

お天道様の恩恵を受け、すばらしい梅干しが干しあがりました


@保存ビンにホワイトリカーを霧吹きで消毒します。
A保存ビンに梅干しをひと粒ひと粒丁寧に詰めます。
B梅を1段詰めるごとにホワイトリカーを霧吹きで少量吹きかけます。

梅干し保存の画像


C干しあがった紫蘇を上に載せて、もう一度ホワイトリカーを少量吹きかけます。
Dこれでビン詰め完了、冷暗所に保管します。

梅干し保存の画像


手作りの梅干しは3年、5年と古ければ古いほど良く発酵して健康には良いといわれています。
身土不二地産地消、地元の山で採れた梅と紫蘇、 そして我が日本が誇る母なる海から得られたミネラルを豊富に含んだ天然塩、 これらを使った本物の「梅干し作り」にぜひ挑戦してみてください!

2010年9月10日


特集 セイタカアワダチソウ
特集
セイタカアワダチソウの画像

ようやく厳しい夏が終わり、お天道さんのエネルギーをたっぷり含んだセイタカアワダチソウの収穫時期がやってまいりました。 野に出かけ、花が咲く前の蕾の状態のセイタカアワダチソウを刈り取り日干しにして保管しましょう。
セイタカアワダチソウは、体内の毒素を流し出したり皮膚の炎症を抑える働きがあり、入浴剤やお茶として利用します。

セイタカアワダチソウの入浴剤については「自然療法(手当て)」のページでご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

2010年9月29日


特集 焼きなす
特集
なすの画像
知人のTさんが家庭菜園で作られた色鮮やかな美しいなすびです! 焼きなすの画像
柔らかくなるまで、網でじっくりと焼きます! 焼きなすの画像
なすびと一緒に頂いたシシトウとブナシメジを素焼きにして添えてみました!

お彼岸に、知人のTさんから家庭菜園で作られたなすびを頂いたので、焼きなすを作ってみました。 一緒に頂いたシシトウとブナシメジを素焼きにして添えて頂きましたが、水分をたっぷり含み、お天道さんのエネルギーもたっぷり含んだ、とても美味しい一品でした。
秋のお彼岸の満月(大潮)時は、陽の気が一段と極まり、従来、陰に属する地上に伸びるお野菜「なすび」ですが、お天道さんの陽のエネルギーにより、程よく調和されたお野菜となります。
一般になすびは、日中の残暑の厳しいこの季節に、体温を下げる効果があるとされています。また、皮の色素ナスニンは抗酸化作用があるアントシアニンの一種で、癌予防にも最適です。
本来は捨てる部位のヘタも黒焼きにしてハミガキ粉代わりに利用すると、歯が綺麗になり、虫歯予防薬、歯槽膿漏治療薬となります。

ぜひ、皆様も秋なすをお楽しみください。

2010年10月2日(土)


特集 一葉落ちて天下の秋を知る
特集
秋を迎え紅葉した楢の木
秋を迎え紅葉した楢の木

今日は、叔父の納骨を兼ねた満中院の法要へ、京都桃山霊園の「信正山本栖寺」へ行って参りました。 仏教では「転生先が決定」する、この満中院が最も大切な法要とされています。 信正山本栖寺は日蓮宗のお寺ですが、山梨県身延山にある日蓮宗の総本山「久遠寺」に劣らぬ美しい山合いにありました。

満中院の法要の後、納骨のためにお墓へと向いました。 そして、その途中、楢の木から一枚の黄色く色づいた葉が落ちるのを目にし、 淮南子説山訓の「一葉落ちて天下の秋を知る」という言葉を思い浮かべました。 この「一葉落ちて天下の秋を知る」とは、「一枚の葉が落ちのるを見て秋の訪れを知る」という意味で、 中国では「わずかな前兆を見てその後の大勢を察知する」事のたとえとして使われていますが、この時、私はこの「一葉落ちて天下の秋を知る」に更に深い意味合いを感じました・・・

今年の酷暑の夏、青々と輝いていた楢の木の葉は、やがて秋を迎え美しく紅葉し、そして散っていきました。 その散った葉は、やがて土に帰り、楢の木の養分となり、春にはまた新緑の葉を携えます。 私はこの「一葉落ちて天下の秋を知る」に、「大自然の大きな流れと宇宙の広大な営み」を感じたのです。

警察官だった叔父は、若い頃、威厳のある顔つきをしていましたが、亡くなる時には温和な顔立ちに変わっていました。 楢の木と同じように若き青々とした時を経て、晩秋を迎え、やがて散りました。 人も、この楢の木と同じように大自然の一部であり「宇宙の広大な営み、大自然の大きな流れ」の中で巡っているのでしょう!
「無常」の言葉のとおり、変化のない物は何一つありません。 たとえダイアモンドでさえ、刻一刻と変化しています。 形ある物は全て変化していき、命ある物は必ず死を迎えます。 今、この世に生きている全ての人々は、200年後、おそらく誰一人として生きていないでしょう!
「天国や地獄」、「輪廻転生」などと理屈を唱える前に、人もみな大自然の一部であることを認識し謙虚に生きたいものです。

私の日本語名は横山和明です。
母が、私の生まれた年、月、日、時そして星まわりを元に四柱推命により「自然との調和を目指し、明るく生きよ!」和明という名前をつけてくれました。 この和明の「明」という文字は、中国では真理を意味するそうです。 「明」という文字は「日と月」の組み合わせからできています。 「太陽と月」、すなわち「陰陽」に全ての真理が隠されているということなのでしょうか?

確かに地球は、「太陽と月」の影響を大きく受けています。 そのバランスは絶妙です。 このバランスが少し崩れるだけで私達人類は生きていけないでしょう!
「太陽」の影響は簡単に実感することができます。 昼と夜の明るさの違い、そして夏と冬の温かさの違い。 それに比べ「月」の影響は、現代社会に生きる私達には無縁のようにさえ思えます。 しかし、古人は太陽よりも地球の近くにあるこの「月」を観察し普段の生活に活かしていました。 例えば「月」の位置により潮の満ち引きを知ることができます。 また「月」の形により「陰陽」の気の流れを悟っていました。 満月の日には「陽」の気が極まります。 そして新月には「陰」の気が極まります。 このように「陰陽」の気の流れを知り、普段の生活の「陰陽」のバランスを上手く調節していました。 例えば、「陰」の気が極まる新月の時には、地下茎のごぼうやダイコン、自然薯など「陽」の食べ物を食し、「陽」の気を補っていました。

「太陽と月」星の動き、動物や昆虫たちの動向、そして風の流れなどを感じながら自然と調和し、生きていきたいものです。

「宇宙の広大な営み、大自然の大きな流れ」を肌で感じ、自然との調和が実現できた時、人は「本当の幸せ」を手にするのか知れもません・・・

合掌

2010年11月19日(金)


特集 杏林(きょうりん)
特集
董奉
古代中国の「建安の三名医」の一人「董奉(とうほう)」

皆さん、「杏林(きょうりん)」という言葉をご存知でしょうか?

「杏林」とは、東洋医学では良く耳にする言葉で、高尚な医師、名医のことをいいます。
その由来に関して、中国北宋時代に編集された『太平広記』に詳しく記されています。

『太平広記』(第十二巻・董奉)の記載では、「杏林」という言葉は、三国時代の名医であった「董奉(とうほう)」の故事から出ています。 「董奉」は後漢末から三国時代にかけての東呉の名医で、医術に優れ、卓越した医術で病気をたちまちに治し、高尚な医者として道徳の修養で世に知られていました。 「董奉」「華陀」「張仲景」は同じように高名であり、「建安の三名医」として称えられました。

後に「董奉」は豫章の廬山に隠遁しました。 彼は山中にて耕作をせず、毎日のように病人をみましたが、一文も取りませんでした。 ただ、重病の人が完全に癒ると、「董奉」はその患者に杏子の樹五株を植えてもらい、病状が軽い人の場合は一株を植えてもらいました。 このようにして数年が過ぎると、植えられた木は十万株になり、一面は盛大な杏の林となっていました。 彼は山中の鳥獣をすべて「杏林」の中で遊び戯れさせたため、木の下には雑草が生えず、まるで鋤で草を取り去ったかのようであったそうです。

毎年、杏の実が成熟すると、「董奉」は杏林の中に草で倉庫を一つ葺き、 その前に「もし杏を買いたい人がいたら、私にことわる必要はありません。一缶分の穀物を倉庫の中に置いていけば、同じ量の杏をもっていって結構です」という看板を設置しました。 あるとき、ある人が倉庫に入れた穀物より多くの杏を持っていこうとしました。 すると、杏林から突然虎が現れ、この人を追いかけました。 この人は杏を手にして急いで逃げ出しましたが、途中で七転八倒、家に帰って杏の量を量ると、残った杏は倉庫に置いた穀物とまったく同じ量であったそうです。 また、ある人が杏を盗んで逃げましたが、虎がその人を家まで追いかけ噛み殺しました。 死者の家族は杏を盗んだためだと知り、杏を「董奉」に返して、心から過ちを認めると、「董奉」は死者をまた生き返らせました。

「董奉」は毎年のように杏の実を売って得た穀物をすべて、貧しい人の救済、旅費の足りない旅人のために使いました。 こうして毎年貧しい人々に提供した穀物は二万升余りにも達しました。 「董奉」は三百歳余りで世を去りましたが、その容貌は三十歳のようであったといいます。

「董奉」は医術に秀でていましたが、名利を重んぜず、人のために善行を尽くしました。 彼の崇高な医徳は人々に崇敬され、代々伝えられ「杏林」が道徳の高尚な医者の代名詞となったのです。

「董奉」は小さいときから多くの古代の関連医薬の方面の知識を研究していました。 各種の木の草花を採集して実験、研究をし、薬物の色、匂いと育つ季節、地方などによって、種類、性質を整理しました。 更に古書の記録と経験を参考にし、家禽、家畜に対する試験の中で豊富な医薬の知識を獲得し、古代にはなかった多くの病気の元、医学上の理論をも発明しました。
自然との調和の中で、病から人を救い出す術を見つけ出し、多くの人々を幸せへと導いた「董奉」は、医術が巧みで完璧なだけではなく、その上医者としての豊かな人間性をも持ち合わせていました。

「董奉」のような医師、いや仙人が、今もどこかに存在することを信じたいものです・・・

董奉
中国福州の原河上救生堂に置かれている「董奉」の銅像

張仲景
「建安の三名医」の一人「張仲景」

華陀
「建安の三名医」の一人「華陀」
「華陀」郭林気功の元となった気功「五禽戯」を編み出した人物としても有名です!

華陀の五禽戯
熊や虎など五種の野生動物の動きを真似た気功「五禽戯」



特集 慈しみ深き友なるイエス(What A Friend We Have In Jesus)
特集
JosephMScriven
Joseph M. Scriven(1819-1886)

特集記事ページの「杏林(きょうりん)」の中で「建安の三名医」の一人「董奉(とうほう)」をご紹介しましたが、この董奉と同様の志を持つ人がヨーロッパにもいました。

その人の名はジョーセフ・M・スクリヴェン、1819年生まれの北アイルランド人です。
ジョーセフは、1986年に47歳でこの世を去りましたが、若き頃、彼は故郷の北アイルランドで、結婚式の数日前に婚約者を思い掛けない溺死で失います。 その後、悲しみを乗り越えカナダへと移住しますが、そこでもまた、結婚式の直前に婚約者を失いました。
その悲しみは私達の想像を遥かに越えるものであったに違いありません。 ジョーセフは、その慰めをイエス・キリストに見い出したのです。

その後、ジョーセフは山にこもり、いわゆる「山上の垂訓」(マタイ伝5章〜7章)イエスの教えを実行することに努めたのです。 自分自身がどんなに貧乏であっても、自分より気の毒な立場の人達を見れば、自分の持っている物を惜し気もなく分け与え、時には自分が着ている衣服でさえ脱いで与えたと言われています。 私達には、まねのできないことです。
ジョーセフ「ポート・ホープの善きサマリヤ人」とも呼ばれていたそうですから、彼の信仰心と人柄を察することができます。

このジョーセフが作詞した詩に「慈しみ深き友なるイエス」という有名な詩があります。 この詩は、故郷北アイルランドに残してきた母が「病に倒れた」という知らせを聞いてジョーセフが、愛する母親に書いた手紙にしたためられていたそうです。

実はこの詩は「慈しみ深き友なるイエスは」という曲名で賛美歌312番に登場します。 私が教会の日曜学校に通っていた子供の頃、礼拝堂でよくこの詩を歌ったのを今でも覚えてます。 もちろん、アメリカの教会でもよく歌いました。英語では「What A Friend We Have In Jesus」という曲名で、アメリカでは日本以上によく好まれて歌われています。
皆様もこの「慈しみ深き友なるイエス(What A Friend We Have In Jesus )」、どこかでお聞きになった記憶があるかもしれませんね・・・

ご興味のある方は、ぜひ一度視聴してみてください( 以下の題名またはCDマークをクリックすると再生できます!)
慈しみ深き友なるイエス(What A Friend We Have In Jesus ) WhatAFriendWeHaveInJesus

What a friend we have in Jesus, all our sins and griefs to bear!
What a privilege to carry, everything to God in prayer!
Oh what peace we often forfeit
Oh what needless pain we bear
All because we do not carry, everything to God in prayer

慈しみ深き友なるイエスよ!
私達が積み上げてきた罪と悲しみ
それらが、祈りによって癒されていきます
祈りを忘れるとき
負う必要のない苦痛と伴に、身も心も崩れていきます

Have we trials and temptations?
Is there trouble anywhere?
We should never be discouraged, take it to the Lord in prayer
Can we find a friend so faithful
who will all our sorrows share?
Jesus knows our every weakness, take it to the Lord in prayer

試練と誘惑、それらは何処にでもあるものです
祈りを捧げ、その試練に立ち向かいましょう!
痛みを分かち合うことのできる友はいるのでしょうか?
イエスは私達の弱さを知っています
祈りを捧げ、その弱さを乗り越えましょう!

Are we weak and heavy laden, cumbered with a load of care?
Precious Savior, still our refuge, take it to the Lord in prayer
Do thy friends despise, forsake thee?
Take it to the Lord in prayer!
In his arms he'll take and shield thee, thou wilt find a solace there

心配ばかりで、重荷に絶えることができません
救主は私達のすぐそばにいます
祈りを捧げ、その重荷に絶えましょう!
慈しみ深き友なるイエス!
その腕で私達をお守りくださるでしょう!

翻訳/チャーリー横山


特集 ダニー・ボーイ(Danny Boy)
特集
Ireland
緑豊かなアイルランド

「ダニー・ボーイ」、この曲を一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか?

「ダニー・ボーイ」は、クラシック、ジャズ、ブルース、ブルーグラス・・・と様々なジャンルでカバーされている「後世に歌い継がれるべき名曲」で、 私のお気に入りの曲でもあります。
この「ダニー・ボーイ」、実は一般的にはあまり知られていないのですが、戦争に関わる詩で、 「息子を戦争に送り出さなければならない親の切なさ」が詩に託されています。

その昔、アイルランドでは戦いの召集合図にバグバイプが用いられていました。 歌詞冒頭の「 Oh Danny Boy, the pipes, the pipes are calling 」というのがこのバグパイプによる召集場面ですが、 バグパイプに馴染みの薄い私達日本人には、少しイメージしづらいも知れません・・・

Bagpipe
バグパイプを吹くアイルランド兵士

この名曲「ダニー・ボーイ」は、 弁護士であり有名なソングライターでもあった Frederic Edward Weatherly(1848-1929)により作詞されました。 彼は1848年にイングランド地方南西部のサマーセット州ポーティスヘッド(Portishead, Somersetshire)に生まれ、 Braesnose 大学で法律を学び、その後は法廷弁護士として活躍しました。 彼は弁護士業の傍ら、研究所や子供向けの本、ポエムの創作などを手がけるなど多才振りを発揮しました。中でもソングライターとしての顔は有名で、生涯で数千曲の歌詞を生み出し、その中から実際に千曲以上出版されたそうです。

FredericEdwardWeatherly
Frederic Edward Weatherly(1848-1929)

そんな彼が「ダニー・ボーイ」の歌詞を創作したのは、第一次世界大戦を数年後に控えた1910年、彼が62歳のときです。 最初は、彼自身が作曲したメロディで「ダニー・ボーイ」を発表してみたのですが、どうもこれが受けが悪く、しばらくの間お蔵入りすることになってしまいます。
そうこうしているうちに2年が経過していた1912年のある日、アメリカに移住していた義理の妹 Margaret Weatherly が、彼女の元にあるメロディーを送ってきました。 そのメロディーとは、今日知られる「Londonderry Air」の旋律で、彼女は以前から彼がソングライターであることを知っており、 移住先のある場所で素晴らしいアイルランド民謡のメロディーを聞きつけ、彼に聞いてもらうために慌ててそのメロディーを書きとめたのです。

彼はこのメロディーを聞くや否や、すぐにこれが2年前に自分が発表した「ダニー・ボーイ」の歌詞にピッタリのメロディーであることに気付きました。 メロディーが変わったので歌詞にもいくつかの修正を加え、1913年に新生「ダニー・ボーイ」として発表したところ、 そのメロディーの素晴らしさと歌詞の切ないストーリーとが相俟って、たちまち多くの人の絶賛を浴びることとなったのです。

この義理の妹 Margaret Weatherly と同じようにアメリカ南部地方には多くのアイルランド人が移民として暮らして居ます。 私の大好きな「ブルーグラス音楽」のルーツも、このアイルランド移民によるアイリッシュ音楽が基盤になっているようで、 バグパイプの旋律をフィドル(バイオリン)に変えて奏でているのが特徴です。
若き頃、私が訪れたアメリカ南部のケンタッキー州やテネシー州ナッシュビルでも、 アイルランド移民をルーツに持つ多くのブルーグラス演奏家が、この「ダニー・ボーイ」をカバーしていました。

戦争に赴く息子を思う親の気持ちを切なく歌い上げるアイルランドの名曲「ダニー・ボーイ」!、 その切ないメロディーは、アイルランド国民のみならず世界中の人々の心を魅了して止むことはありません・・・

その切なさは、私の妻が亡くなる前に「最後にもう一度、遠く離れている息子達に会いたい!」と願っていた妻の気持ちと同じなのでしょう!、 母親の死に目に会えなかった息子達が、亡くなった妻の前で泣き崩れる光景は、今も忘れることはできず、思い出す度に私の胸を締めつけます・・・

この「ダニー・ボーイ(Danny Boy)」
その切ないメロディーをぜひ視聴してみてください( 以下の題名またはCDマークをクリックすると再生できます!)
ダニー・ボーイ(Danny Boy) DannyBoy

Oh, Danny Boy, the pipes, the pipes are calling
From glen to glen and down the mountain side
The summer's gone and all the roses fallin'
T'is you, ti's you must go and I must bide

ダニー・ボーイよ、戦場へ向かう兵士を呼ぶ笛の音がこだまする!
その音は、谷から谷へ、そして山の裾野まで響き渡る
夏が終わり、バラはみんな散ってしまった
行ってしまうんだね、お前の帰りを待っているよ!

But come ye back when summer's in the meadow
Or when the valley's hushed and white with snow
T'is I'll be here in sunshine or in shadow
Oh, Danny Boy, O, Danny Boy, I miss you so

里に夏が来る頃に、帰って来るのなら・・・
それが、白い雪に覆われる冬になってもいい
お前の帰りを待っているよ!
親愛なるダニー・ボーイ、お前が恋しい!

But if ye come, when all the flowers are dying
If I am dead, as dead I well may be
Ye'll come and find the place where I am lying
And kneel and say an Ave there for me

夏が過ぎ、冬も過ぎ、それでも帰らぬならば
庭の花々は枯れ、私もきっと土の下に眠っているだろう
その時は、私の眠る墓を見つけ
私のために最後のお祈りをしておくれ!

But come ye back when summer's in the meadow
Or when the valley's hushed and white with snow
T'is I'll be here in sunshine or in shadow
Oh, Danny Boy, O, Danny Boy, I love you so

里に夏が来る頃に、帰って来るのなら・・・
それが、白い雪に覆われる冬になってもいい
お前の帰りを待っているよ!
あ〜愛しいダニー・ボーイ、愛しているよ、いつまでも・・・

翻訳/チャーリー横山


特集 病は気から(胸腺と免疫力)
特集
胸腺の画像
胸骨の後ろ側に心臓に乗るように存在する「胸腺」

「病は気から」とよく言われますが、これは「気持ち(心)の在り方」によって病を生むということなのでしょう! 心配事や悲しい事などがあると胸の辺りが傷みます。 これを「胸が痛む!」、「心が痛む!」などと言います。 この言葉から何となく、心臓が痛むのではないかと思われがちですが、実は、胸骨の後ろ側に心臓に乗るように存在する「胸腺」という臓器が感情を受けて反応しているそうです。

この「胸腺」は、各種のホルモンを分泌し、がん細胞を攻撃することで良く知られているリンパ球のT細胞を教育し成熟させる働きを担っていて、免疫力に大きな影響を与えていますので、この「胸腺」が萎縮するとガンなどの病気への抵抗力が落ちます。 「胸腺」は感情とも深い関係があり、嬉しいときは「胸がワクワクする」の言葉通り、喜ぶことで「胸腺」が良く働き、細胞も活性化されます。 逆にイライラしたり、気分が暗く沈むと「胸腺」はキュット萎縮して働けません。
「胸が痛む!」というのは、どうやら心の動きを「胸腺」がそのまま受けているようです。 西洋医学では、炎症や痛みを抑える為にステロイド系の副腎皮質ホルモンをよく使用しますが、この薬剤は副作用が多く、その一つに「胸腺」を萎縮させ、ガンや慢性病に対する抵抗力を失わせる副作用があります。

1950年代には、一流病院の西洋医学の医師らはX線で子供たちの胸腺を損傷・破壊していました。幼児期は活発に免疫系を発達させる時期にあたり、リンパ球に抗原を認識させる際などに胸腺が重要な働きをしており、そのため子供の「胸腺」はもともと肥大しているものなのですが、当時は胸腺の機能が理解されておらず、幼児期における肥大を何らかの病気の兆候であると誤って判断されていたためです。 わずか20数年前までは、「子供のときにだけ役目を果たして、大人になると無用のもの」などと、医学部では教えていましたが、現在では免疫機構で重要な役目をするT細胞というリンパ球「胸腺」の中で成熟していることが判ってきました。そして、「本来、人体には、”いらないもの”などというものは無いのではないか、ただその作用が、「現在の科学」の未熟なレベルでは検出できない、というだけのことではないか」と一部の医師たちは警告しています。近代医学においては、「何の役にも立っていない」などと説明される臓器がいくつもありますが、そういった臓器が後の時代になって、実は非常に大切な役目を果たしていた、と判明するようなことはよくあることです。

どうやら、ガンを防ぐポイントは、心を穏やかに保ち如何に「胸腺」を長持ちさせかにあるようです。 中医学(中国伝統医学)では怒・喜・思・憂・悲・恐・驚などの情緒変化を「七情(しちじょう)」と呼んでいます。もちろんこれらは人間が人間らしく生きるためには必要不可欠なものではありますが、これらの精神的刺激が強すぎたり、長期間続くと気の活動に影響を与え、病気を引き起こしたり、病気を治しにくくすると言われています。感情変化は気や臓腑に影響を与え、中でも心・肝・脾(胃腸)に与える影響は顕著です。

心を穏やかにするお釈迦様が編み出した「瞑想法」「ヨガ」、古くから伝わる「気功」「太極拳」「気沈丹田」、まだ医学が発達していない時代に編み出されたこれらの方法は、生理学的に根拠のある科学的な延命法だったのです。 これらの「瞑想法」など以外では、「胸腺」辺りの胸をマッサージしたり、ビワ葉温灸などをすることも、この「胸腺」を長持ちさせるのに有効のようです。

瞑想やヨガ、気功、太極拳、胸腺マッサージ、ビワ葉温灸などを普段の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか!

2011年1月1日(土)


特集 七情と五行(五臓)の関係
特集
七情と五行(五臓)の関係の画像

中医学(中国伝統医学)では怒・喜・思・憂・悲・恐・驚などの情緒変化を『七情(しちじょう)』と呼んでいます。もちろんこれらは人間が人間らしく生きるためには必要不可欠なものではありますが、これらの精神的刺激が強すぎたり、長期間続くと「気」の活動に影響を与え、病気を引き起こしたり、病気を治しにくくします。感情変化が「気」臓腑に与える影響は上図の通りですが中でも心・肝・脾(胃腸)に与える影響は顕著です。

健康な状態を元気、そうでない状態を病気というように、「気」と健康状態とは密接な関係があります。「気」はエネルギーであり、体内での情報伝達物質でもあります。内臓や組織の動きがスムーズに行えるかどうかは、この「気」の状態に依存しています。『病は気から』という言葉はここからきています。孔子の『過ぎたるは猶及ばざる如し』の言葉に学び、重大な病から身を守るため、毎日を心穏やかに過ごしたいものです・・・

《七情が影響を与える臓器》
■ 喜
愉快・興奮の情緒→喜びすぎると『』を損傷します。喜ぶと言う感情は、心を明るくし、和やかにする良い感情ですが喜びが過ぎると気が緩み、心身を消耗させます。

■ 努
憤慨・緊張の情緒→怒り過ぎると『』を損傷します。怒ることを「気が逆上する」と言いますが、あまりにも強く、そして長期にわたって怒ると「気」は上昇し、『』や他の臓器を傷つけると考えられています。この時の『』は臓器そのものではなく、精神活動の安定化や栄養素の代謝と解毒、血液の貯蔵と循環といった働きのことを意味します。

■ 憂
苦慮・気鬱の情緒→憂慮しずぎると『』を損傷します。

■ 思
思考・判断の情緒→思いすぎると『』を損傷します。様々なことに不安を覚え、心配に気をもみ、「憂う」「思いこむ」。この状態が過度に続くと『』を傷つけると考えます。『』は食物の消化・吸収を司り、血液の循環をなめらかにする、筋肉を形成したいり維持するという働きがあるとされているところです。

■ 悲
悲観・哀痛の情緒→悲しみすぎると『』を損傷します。「悲しい」気持ちは生命エネルギーである気を消失させます。この状態が続くと『』を傷つけるとされます。『』は呼吸によって全身の気の流れを総括するところでもあります。

■ 恐
恐怖の情緒→恐れすぎると『』を損傷します。 「恐れる」と言う感情は、心を緊張させ、免疫力<を低下させます。恐怖心にとらわれた状況が続くと、「気」が下降し、「気」や「血」の乱れが生じるとされています。

■ 驚
驚きの状態→驚きすぎると『』・『』を損傷します。「驚く」と言う感情は、思いもよらない事態に我を忘れる状態で、極度の緊張状態にあります。この驚きの度合いが過ぎたり続くと、精神的なストレスが大きくなり、感情は不安定になります。「驚いて気が動転する」と表現があるように「気」が乱れると考えられています。


2011年1月3日(月)




Charlie Yokoyama


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